金価格上昇は中銀への「信頼感喪失」が主因-産金業界ベテランが指摘

  • 長期的な弱気派の金への関心が高まっている:クライン氏
  • 金融市場が混乱する中、金価格は今年に入って約14%上昇

投資家らが各国・地域の中央銀行当局者の経済問題に対処する能力への信頼感を失い始めたことが金価格の上昇をけん引しているとの見方を、オーストラリア2位の産金会社エボリューション・マイニングのジェイク・クライン会長が示した。同会長は、金価格の上昇が非常に力強いため長期的な弱気派の関心が高まっていると指摘する。

  クライン会長は「安全資産としての需要に重点が置かれているようだ。それは、この局面に対処する中銀の能力への信頼感が失われていることを意味する」と説明。金が「ここ数年間、概して弱気姿勢を示していた市場関係者の関心を引いていることは確かだ」と語る。

  金融市場の混乱と経済成長鈍化に対する懸念を背景に需要が拡大し、金価格は今年に入って約14%上昇。ブルームバーグ商品指数を構成する品目のうち最高のパフォーマンスを示している。投資家の間で米金融当局による利上げ見通しが後退する中、金価格は上昇している。

  約20年間にわたって産金業界で企業幹部を務めている同会長は「米金融当局の文言からも市場参加者からも、利上げが可能なのかについて懐疑的な見方が出ている。金融市場全般も資産クラス全般も中銀の政策に対してかなり敏感になっているようだ」と述べた。

原題:Gold Veteran Sees Loss of Faith in Central Banks as Prices Soar(抜粋)

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