米国債:上昇、BNPやクレディ・スイスが利回り予想を下方修正

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18日の米国債は上昇。10年債は1週間ぶりに上昇した。米国株の下げで、安全逃避先として米国債への買いが戻った。

  BNPパリバが米国債利回り見通しを下方修正したほか、クレディ・スイス・グループは年初来で3度目となる同利回り予想を引き下げた。世界的なボラティリティの上昇で債券需要が高まっているほか、金融政策の見通しが不透明なことからアナリストの予測が困難な状況となっている。BNPやクレディ・スイスのほかバンク・オブ・アメリカ(BOA)、JPモルガン・チェース、ドイツ銀行、ゴールドマン・サックス・グループも年初から見通しを下方修正している。

  クレディ・スイスのストラテジスト、プラビーン・コラパティ氏は「経済は広範にわたり不安定になってきた」と述べ、「昨年見られた米国経済のデータの弱さは一時的だと考えていた。今後もその弱さが続けば、利回りは一段と押し下げられるだろう」と続けた。

  原油価格の下落や株式相場の落ち込みでトレーダーはインフレ予想を引き下げ、米金融当局による利上げ見通しを後退させている。米国債のリターンは年初来で2.6%となっている。

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp、 1b p=0.01%)低下して1.74%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は23/32上げて98 30/32。

  BNPは年末時点の10年債利回り予想を1.5%と、昨年11月時点の2.75%から引き下げた。クレディ・スイスは年末時点の10年債利回り予想を2%と、従来の2.45%から下方修正した。1月7日時点は2.95%、1月21日時点では2.85%を見込んでいた。

  最新のコンセンサスでは10年債利回りは年末までに2.5%へ上昇すると予想されている。今年初めの同予想は2.75%だった。

  金利先物市場は年内の利上げ確率を約38%として織り込んでいる。昨年末の時点では93%だった。

  米サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は米国の見通しは良好で金融政策当局はおおむね正常化の軌道にあると述べた上で、それを達成するのに予想以上の時間を要する可能性があると続けた。

  米財務省が実施した30年物インフレ連動 債(TIPS)入札(発行額70億ドル)の結果によると、最高落札利回 りは1.12%。投資家の需要を測る指標の応札倍率は2.11倍と、前回の2.62倍から 低下した。

原題:Treasuries Rally as BNP, Credit Suisse Cut 2016 Yield Forecasts(抜粋)

(相場を更新し、第4段落を加え、第6段落以降を追加します.)
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