米国株:4日ぶりに下落、銀行株など前日までのけん引役が失速

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  • ウォルマートが下落、業績下方修正を嫌気-銀行株も安い
  • IBMは上昇、トルベン・ヘルス・アナリティクス買収で合意

18日の米株式相場は反落。前日まで上昇をけん引していた銀行やハイテク、消費関連銘柄が勢いを失った。S&P500種株価指数は前日までに3日間としてはほぼ6カ月ぶりの大幅高となっていた。

  通期の売上高見通しを下方修正したウォルマート・ストアーズは3%安。JPモルガン・チェースやシティグループなど銀行株は4日ぶりに下落した。原油相場が上げたにもかかわらず、エネルギー株は下落。一方、トルベン・ヘルス・アナリティクスを26億ドル(約3000億円)で買収することで合意したIBMは5%高。

  S&P500種は前日比0.5%安の1917.83で終了。ダウ工業株30種平均は40.40ドル(0.3%)安の16413.43ドルで終えた。アップルのほか、グーグルの親会社アルファベットが下げ、ナスダック総合指数は1%下落。同指数は先週、弱気相場入りまであと1%未満に迫った後、前日までの3日間で6.3%戻していた。

  スペクトラム・マネジメント・グループの共同創業者でマネジングプリンシパルのボブ・フィリップス氏は「米国はリセッション(景気後退)に向かっているわけではないが、成長の源がどこになるのか、業績がアナリストの予想に近い内容になるかどうかが懸念されている。第1四半期を終え、決算発表を見るまで、狭いレンジ内での取引になる可能性が高い」と指摘した。

  S&P500種の年初からの滑り出しが過去最悪になった下落局面の後、最近は同じようなペースで反発。銀行やハイテク、小売株など最も売られていた銘柄がけん引役となり、年初来の下げの半分を前日までの3営業日で取り戻していたが、この日は勢いがなくなった。S&P500種はなお、昨年5月に付けた最高値を10%下回っており、年初からは6.2%下落している。

  米金融政策当局者が景気について懸念を表明しているように、投資家は景気減速の兆候を見極めようと経済指標の精査に努めている。朝方発表された先週の米新規失業保険申請件数は前週比で予想外に減少し、3カ月ぶり低水準となった。1月の米景気先行指標総合指数は前月比で低下し、2カ月連続のマイナスとなった。

  セントルイス連銀のブラード総裁は17日、最近の市場混乱で投資家のインフレ期待が一段と低下し、利上げを先送りする余地が生じたとの見解を示した。サンフランシスコ連銀のウィリアムズ総裁は18日、最近の金融市場の混乱でも自身の米国と他国の成長見通しが変わっていないとした上で、米金融当局による緩やかな政策正常化を予想しているとあらためて述べた。

  決算発表シーズンが終わりに近づきつつあるが、株式市場にとって安ど感にはほとんどつながっていない。S&P500種構成銘柄の約75%で利益が予想を上回ったが、売上高が予想を上回ったのは半分に満たない。アナリストの第4四半期利益予想は4.5%減。その後2四半期も減益が続くと予想されている。

  この日はS&P500種の10セクターのうち、エネルギーやヘルスケアなど8セクターが下落した。一方、公益事業株は1.6%上昇し、ほぼ3週間ぶりの大幅高。通信サービスは1.1%高。

原題:U.S. Stocks Decline After Strongest Three-Day Rally Since August(抜粋)

(第2段落と第5段落以降を追加し、更新します.)
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