FOMC議事録:利上げ道筋、3月会合での予想引き下げの可能性示唆

  • 米金融当局者は中国減速や市場の動揺、インフレ見通しを注視
  • 株価下落が続き信用スプレッド拡大なら金融状況引き締まりへ

米金融当局者は3月15、16両日の連邦公開市場委員会(FOMC)で、国内総生産(GDP)伸び率やインフレ率、将来の政策金利の道筋についての見通しを下方修正する可能性がある。既にその理由を示唆している。

  連邦準備制度理事会(FRB)が17日に公表した1月26、27両日のFOMC議事録では、昨年12月の経済予測で見込まれていた今年中の4回の利上げ予想を損ねかねない一連の障害や混乱をめぐり当局者の懸念が浮き彫りとなった。

  まず、中国経済の減速は世界の成長に引き続き大きなリスクとなっている。来月のFOMC開催の時点で中国をめぐる展望が明らかになっていないとしても、中国が「一段と急激な減速」に見舞われる可能性がある中で引き締めに動くことは、多くの米当局者には行き過ぎと受け止められるだろう。

  議事録は、このような「景気の下降」が新興市場やメキシコ、カナダといった米国の重要な貿易相手国の経済・金融面の緊張を高めかねない点に言及した。

  次に、金融市場の世界的なボラティリティ(変動性)の高まりは米金融当局者の憂慮の材料となっている。議事録は、株価の下落基調が続くとともに信用スプレッドが拡大した場合の経済的打撃は「金融政策の一段の引き締めの影響にほぼ匹敵する」と論じた。

ドット引き下げか

  最後に、「幾人か」の当局者はインフレ見通しに不安を抱き始めているとされた。FOMC参加者は12月、インフレ率が2017年末時点で2%の目標に徐々に近づいていくと予想していた。この見通しがずれ込めば、利上げペースも一層緩やかなものとなる可能性がある。

  FOMC参加者は3月の会合で最新の経済見通しや、各自が適切と考える向こう数年間の主要政策金利の予測を提出する。金利予想は図表のドット(点)で示され、12月時点は16年の利上げが中央値で4回と見込まれていた。

  ドイチェ・バンク・セキュリティーズの米国担当チーフエコノミスト、ジョゼフ・ラボーニャ氏は、「米金融当局が3月に動くとは見込んでいない」とした上で、「予想されるのはドットの引き下げで、それがどの程度なのかが疑問点だ」と語った。

原題:Minutes Show Fed Setting Up for Slower Rate Path at March FOMC(抜粋)

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