2カ月ぶり貿易赤字:春節早まり輸出減、1月-原油安で金額縮小

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輸出から輸入を差し引いた貿易収支は1月速報で、事前予想通り2カ月ぶりに赤字に転じた。原油安で石油関連製品の輸入減が大きく、マイナス幅は減少している。

  財務省が18日発表した貿易収支は6459億円の赤字。前年比で赤字は45%減り、ブルームバーグの調査による予想6585億円赤字もやや下回った。輸出は同13%減の5兆3516億円で、減少率は2009年10月以来の大きさ。中国の春節(旧正月)が2月8日開始(昨年は2月19日)で、中国向け輸出が1月途中から落ち込んだ。輸入は液化天然ガス(LNG)や原粗油、石油製品を中心に18%減の5兆9976億円。

  原油安を受けて季節調整済みの貿易収支は1194億円の黒字となり、3カ月連続でプラスになった。東日本大震災が発生した2011年3月から季調済み貿易収支は赤字が続いたが、昨年11月分から黒字に転換、プラス幅は拡大している。

  SMBC日興証券の牧野潤一チーフエコノミストは、季調済みの貿易収支について「この先も足元の原油安が数カ月遅れてLNG価格に波及していくことなどから、一段の改善が見込めそうだ」と予想した。「日本の貿易収支は、赤字化の一因であった交易条件の悪化が収まるなか、黒字基調へと戻りつつある」としている。

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