米国債:3日続落、原油や株式の上昇で安全逃避志向が後退

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17日の米国債は3日続落。昨年12月以来で最長の連続安だった。原油や株が上昇し、投資家の安全志向が後退した。

  米10年債利回りは上昇。朝方発表された1月の米鉱工業生産指数の製造業生産が昨年7月以来で最も高い伸びを示したことが背景。1月の米生産者物価指数(PPI)は市場の予想外に前月比で上昇した。

  三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「リスクオンの取引だ」と述べ、債券市場は「ネガティブなニュースの全部に過剰反応していた。そのかなりの部分が巻き戻された格好だ」と続けた。

  今週は米国債の利回りが上昇。年初来の米国債のリターンは2.1%となっている。世界的に株価が下落、原油も大きく値下がりしたほか、インフレ期待も低下し、利上げ時期やその頻度に対する見通しが後退したことが背景にある。  

  ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1b p=0.01%)上昇して1.82%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は13/32安の98 7/32。

  午後の連邦公開市場委員会(FOMC、1月26-27日開催)議事録公表後も米国債は売られた。議事録では商品価格下落や金融市場混乱が米経済にもたらすリスクが高まっているとの懸念が示された。

  議事録では「参加者は、こうした展開が国内経済活動の見通しに与える全般的な意味合いについて不明確と判断したが、不確実性が強まったということでは一致した」とし、「多くは、こうした展開は見通しに対する下振れリスクを強めるとの認識を示した」と記された。  

  FOMCが1月27日に発表した声明は「エネルギ ー価格と輸入価格の下落による一時的な影響がなくなり、労働市場が一 段と力強さを増すのに伴い、中期的に2%に上昇していくと見込まれる」と記述した。

  BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「前回の会合以降もデータの内容は金融当局の見方を裏付けていない」と話す。

  金利先物市場は年内の利上げ確率を41%として織り込んでいる。昨年末の時点では93%だった。 

原題:Treasuries Fall for Third Day as Oil Rally Reduces Haven Allure(抜粋)

(相場を更新し、第4段落を加え、第6段落以降を追加します.)
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