欧州債:ポルトガル2年債下落、独債とのスプレッド拡大-QE限界示す

  • 独10年債の落札利回り、ポルトガル2年債利回りを大きく下回る
  • ポルトガル国債の利回りはスペイン国債を上回る

17日の欧州債市場ではポルトガル短期国債が下落。株式相場と原油価格の回復で高利回り資産の需要が高まったものの、他のユーロ参加国と比較して低いパフォーマンスとなっている。

  ポルトガル2年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は2日連続で拡大。昨年12月の総選挙後も政権樹立に至っていないスペインの2年物国債利回りも1ポイント余り上回っている。

  ポルトガルでは債権者からの条件の一部である緊縮策が政治的な問題で脅かされており、同国国債の重しとなっている。こうした状況が、域内全体で国債価格を下支え、短期債利回りを押し下げている欧州中央銀行(ECB)の資産購入の影響を弱めている。ギリシャを除いた国の短期債利回りはゼロ近くまたはマイナス圏にある。

  17日のドイツ10年債入札で平均落札利回りは0.26%。これは昨年4月以来の低水準。市場価格はポルトガルが2年債を発行した場合の利回りが1.25%前後となることを示している。

  DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエル・レンツ氏は「これまでの回復にもかかわらず、売り浴びせのトレンドはまだ終わっていない」とし、「ポルトガルが際立っているのは確かだ。国債利回りはこのように高度に拡大したリスクを投資家が織り込み始めていることを示している」と語った。

  ロンドン時間午後4時45分現在、ポルトガル2年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.25%。同国債(表面利率4.45%、2018年7月償還)価格は0.13下げ107.27。同年限のドイツ国債に対するスプレッドは176bp。年初時点では45bp前後だった。

  スペイン2年債利回りは3bp低下の0.03%、ドイツ2年債利回りはマイナス0.51%で、前日からほぼ変わらず。

  既発のドイツ10年債利回りはほぼ横ばいの0.27%。11日には0.13%まで下げ、昨年4月以来の低水準を付けていた。

原題:Portugal Shows QE Limit as Neighbors’ Bonds Leave It Behind(抜粋)

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