クレディ・アグリコル:資本強化で地銀株売り戻しへ-純利益は上振れ

  • 財務の健全性の指標となる普通株Tier1比率は11%に上昇する
  • 昨年10-12月の純利益は28%増加し、市場予想を上回った

仏銀クレディ・アグリコルは17日、自己資本を強化し、全額現金での配当を可能にすることを目指し、30行余りのリージョナルバンク(地方銀行)の持ち株を売り戻す計画を明らかにした。同時に発表した昨年10-12月(第4四半期)の純利益は、市場予想を上回った。

  クレディ・アグリコルの発表によれば、地銀の持ち株を売り戻す180億ユーロ(約2兆2870億円)相当の取引実行で、財務の健全性の指標となる普通株Tier1比率は11%に上昇し、全額現金での配当が年内にも可能になる。同行は2015年の配当として1株0.60ユーロを支払う。株主は配当を株式で受け取るオプションも与えられる。

  ドミニク・ルフェーブル会長はパリで記者団に対し、資産移転によって資本構成と業績の透明性が改善され、「財務の柔軟性」が増すと説明した。

  クレディ・アグリコルは規制強化に対応し、資本の自由度を高めるため、株式を相互に持ち合う複数の地銀との関係再編に動く。今回の計画では、クレディ・アグリコルが現在保有する25%の株式を買い戻す目的で地銀が事業体を設立し、必要資金を賄うために110億ユーロの融資をクレディ・アグリコルが提供する。

  同行が17日公表した10-12月の純利益は前年同期比約28%増の8億8200万ユーロと、ブルームバーグが調査したアナリスト6人の予想平均(7億700万ユーロ)を上回った。資金運用部門の増収が利益を押し上げた半面、引当金と経費負担の増加が法人・投資銀行部門の利益を圧迫した。

  資産運用会社アムンディとプライベートバンク、保険業務を含む貯蓄部門の利益は17%増の4億6200万ユーロ。法人・投資銀行部門の利益は法人融資からの収入が9.4%減となったことが響いて、前年同期の2億2700 万ユーロから5000万ユーロに減少した。

原題:Credit Agricole Approves Restructuring to Free Up Capital(抜粋)

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