中国の債務増加はシステミックリスク、格付け圧迫する恐れ-S&P

  • 海外債務返済を急ぐ企業が本土での借り入れを加速させる
  • 中国の2014年末時点での債務の対GDP比率は232%

中国はシステミックリスクに直面しており、格付けが圧迫される恐れがあると米スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)が指摘した。中国の金利水準は過去最低水準で、海外債務返済を急ぐ企業が本土での借り入れを加速させるためだ。

  アジア太平洋のソブリン格付け担当シニアディレクター、キム・エン・タン氏(シンガポール在勤)は上海のインタビューで、人民元の一段安見通しが一部の中国企業に外貨建て債務返済のための本土資金借り入れを促しており、それが今後1、2年にわたり国内のレバレッジ拡大につながる可能性があると述べた。 中国企業は金融緩和局面で可能な限り借り入れを行う傾向にあるとの見方も示した。

  元安に伴い昨年、対外債務返済コストは上昇。人民元は昨年4.5%下落し、今年も3.1%下げると予想されている。中国の2014年末時点での債務の対国内総生産(GDP)比率は232%と、ブルームバーグが04年にデータ収集を開始してから最も高い水準となった。

  タン氏は債務の対GDP比率は「ペースが鈍っているが、引き続き上昇している」と説明。「企業の財務リスクはレバレッジ水準が示唆するほど高くはないものの、企業が多くの流動資産を保有する傾向にあることから、債務の対GDP比率の上昇は依然システミックリスクとなっており、それが格付けを圧迫する可能性がある」と分析した。

原題:China’s Debt Surge Has Potential to Pressure Ratings, S&P Says(抜粋)

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