アジアのヘッジファンド、どこにも逃げ場なし-1月の大量殺りく

更新日時
  • アジアのヘッジファンドは2008年以来最悪のスタートを切った
  • クアム・アセットなどのファンドの1月リターンはマイナス10%超

アジアのヘッジファンドは、2015年には市場の混乱を乗り越えてプラスの運用成績を確保したものの、今年の1月はどこにも逃げ場所がなかった。

  世界的に株式や通貨、商品、高リスク債券が再び売りを浴び、クアム・アセット・マネジメントやグリーンウッズ・アセット・マネジメントなどのヘッジファンドの先月のリターンはマイナス10%超となった。調査会社ユーリカヘッジ(シンガポール)によると、アジアに重点を置くヘッジファンド全体のリターンはマイナス3.1%と、08年以来最悪のスタートとなった。

  クアム・チャイナ・フォーカス・セグリゲーテッド・ポートフォリオのクリス・チョイ最高投資責任者(CIO)は電子メールで 、「1月は全世界にとって『大量殺りく』となった」と指摘。「水晶玉」でも持っていない限り、損失を回避するのは極めて困難だったと述べた。クアム・チャイナ・フォーカスの1月のリターンはマイナス16.7%。

  ユーリカヘッジによれば、大中華圏に重点的に投資するヘッジファンドの運用成績はマイナス7.6%。カウンターポイント・エイシャン・マクロ・ファンドを運用するジェフリー・バーカー氏は投資家向け書簡で、1月は「多くの市場が異例のスピードと激しさを伴う下落に見舞われ、売りの切迫感は幾つかの点で09年初めの状況を思い起こさせる」と分析した。書簡によると、同ファンドの1月のリターンはマイナス3.2%。

  ブルームバーグ集計のデータによると、グリーンウッズ・アセット・マネジメントのゴールデン・チャイナ・ファンドの1月のリターンはマイナス11%だった。

  日本に投資するファンドの昨年の運用成績は全体としてはプラスとなったが、日本株は1月に世界の他の市場と歩調を合わせて下落し、損失を免れることはできなかった。ユーリカヘッジのデータによると、日本に重点的に投資するヘッジファンドの1月のリターンはマイナス2.1%だった。

原題:Hedge Funds in Asia Had Nowhere to Hide in January ‘Bloodbath’(抜粋)

(第3段落以降に各ファンドの運用成績などを追加して更新します.)
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