減量した社員に報奨金なんて効果薄-やせない人に罰金の方が有効

  • アメよりムチが威力と米ペンシルベニア大の研究示唆
  • 「褒美よりも罰の方式に移行する会社が増えている」との指摘も

社員を減量プログラムに参加させるには、金銭的な見返りを与えてもあまりインセンティブにならないようだ。一方、罰則を与えるのは大いに効果がある。米ペンシルベニア大学の職員を対象に行われた研究がこれを示唆した。

  15日発売の医学誌アナルズ・オブ・インターナル・メディシンに掲載された研究では、281人の職員に3カ月にわたり1日7000歩以上を歩く目標を課す。一つのグループは達成すると1日1.4ドルずつもらえる。もう一つは月の最初に42ドル(約4800円)をもらい、達成できない日は1.4ドルずつがそこから差し引かれる。さらに、目標達成日には1.4ドルが当たるくじをもらえるグループ、何ももらえないグループに分けて実験した。

  お金をもらえないグループの7000歩達成率は約30%、もらえるかもしれないグループは約35%で、統計的に有意な差ではなかったと、研究を率いたミテシュ・S・パテル医師が説明した。一方、達成できないと罰則のあるグループの達成率は55%と高かった。

  「損をするのが嫌だという気持ちの劇的な効果は驚きだった」と、医学部准教授のパテル医師は述べた。同医師が昨年行った別の実験では、医療保険料550ドルを賞金にしても参加者に減量を促すことはなかった。

  従業員の健康を管理したい企業にはアメとムチの二つのアプローチがある。減量などのプログラムに参加した社員には医療保険料の社員負担を軽くするアメと、医療保険を提供しない、あるいは高い保険料負担を強いるというムチのどちらかだ。最近はムチの方を採用する会社が増えている。「褒美よりも罰の方式に移行する会社がどんどん増えている」と米人材マネジメント協会(SHRM)のジェフ・ラトレル氏は語った。

原題:Why Pay Employees to Exercise  When You Can Threaten Them?(抜粋)

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