2月17日の海外株式・債券・為替・商品市場

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欧米市場の株式、債券、為替、商品相場は次 の通り。

◎NY外為:資源国通貨が上昇、原油反発で-メキシコ予想外の利上げ

17日のニューヨーク外国為替市場では商品輸出国の通貨が上昇。原 油価格の急反発を受けた買いが入った。

メキシコ・ペソは3%近い値上がり。南アフリカ・ランドとブラジ ル・レアルも資源価格の上昇につれて値上がりし、いずれも約2%上 昇。メキシコは予想外の政策金利引き上げに踏み切り、過去最安値にあ った自国通貨押し上げに向けて一連の措置を発表した。

コモンウェルス・フォーリン・エクスチェンジ(ワシントン)のチ ーフ市場アナリスト、オマー・エシナー氏は「リスク資産と商品関連資 産は引き続き原油価格の動向に非常に密接に左右されている」と指摘。 原油価格が持ち直したことで、株価も上昇していると付け加えた。

ニューヨーク時間午後5時現在、メキシコ・ペソは対ドルで前日 比2.7%高。一時4.9%上昇し、1ドル=17.9622ペソを付けた。この上 昇率は2008年以来最大。南アフリカ・ランドは一時、昨年12月以来の大 幅高となる2.2%上昇。ブラジル・レアルは1.9%の値上がり。

ブラウン・ブラザーズ・ハリマンのチーフ投資ストラテジスト、ス コット・クレモンズ氏は「ややリスクオンの取引だ」とした上で、今年 に入り市場を悩ませているリスク回避の動きを考えると、こうした取引 はあっけなく終わる可能性があると分析。「ボラティリティの高い状態 が続く可能性が高い」との見通しを示した。

原題:Commodity-Exporter Currencies Rally as Crude Oil Extends Rebound(抜粋)

◎米国株:3日続伸、大幅安銘柄の戻しが続く-原油高も支援

17日の米株式相場は3日続伸。ダウ工業株30種平均の上げ幅は250 ドルを超えた。今年に入って最も下げのきつい銘柄が引き続き回復した ことに加え、原油高を背景にエネルギー株も上昇した。

シェブロンは4.1%上昇し、1カ月ぶり高値。オンライン旅行代理 店最大手のプライスライン・グループが11%高となり、小売株指数を押 し上げた。同社の四半期利益は予想を上回った。フリーポート・マクモ ランは12%高。カール・アイカーン氏が運用するファンド、アイカー ン・アソシエーツがフリーポートの株式保有を増やしたことが明らかに なった。シティグループやバンク・オブ・アメリカ(BOA)も高い。 この3日間の銀行株指数の上げは過去5年余りで最大となった。

S&P500種株価指数は前日比1.7%高の1926.82で終了。2週間ぶ り高値となった。3日続伸は今年初めて。ダウ工業株30種平均は257.42 ドル(1.6%)高の16453.83ドルで終えた。ナスダック総合指数は2.2% 上昇。

ルーミス・セイルズの運用担当者、デービッド・ソワビー氏は「完 全な底を言い当てるのは不可能だとしても、底入れ過程にあるとは言え る。投資家が市場に戻り、買いを入れている根拠という点で、弱気なセ ンチメントは主な指標だ」と指摘。「これはどちらかと言えば、疲れ切 ったセンチメントが典型的な底打ちの指標になるという動きだ」と述べ た。

S&P500種の年初からの滑り出しが過去最悪になった下げは、そ の半分近くが3日間で起こったように、反発局面も同じようなペースと なっている。この日は原油価格が5%超上げ、午後に公表された連邦公 開市場委員会(FOMC、1月26-27日開催)議事録では当局者が経済 について慎重な姿勢を示したことが明らかになった。1月の製造業生産 指数は予想を上回った。

S&P500種が11日に1年10カ月ぶりの安値で終えて以来、売りが 行き過ぎたとの見方から、年初から最も売られている業種を中心に上昇 している。銀行株指数は過去3営業日で9.7%上昇。2013年以来の安値 水準から回復している。年初から16%下げていた小売株は3日間 で7.3%上げた。

この他にも売られていた自動車・自動車部品や半導体・半導体製造 装置なども回復している。自動車関連銘柄ではデルファイ・オートモー ティブの過去3日間の上げが12%を超えた。年初来では最大で34%下げ る局面もあった。

素材株ではフリーポートが11日以降で46%余り上昇。年初来の下げ を埋めた。1月には年初来で39%下げる場面もあった。デュポンはこの 日3%上げ、年初からの下げを9%に縮小した。

原題:U.S. Stocks Rally as Hardest-Hit Shares in 2016 Continue Rebound(抜粋)

◎米国債:3日続落、原油や株式の上昇で安全逃避志向が後退

17日の米国債は3日続落。昨年12月以来で最長の連続安だった。原 油や株が上昇し、投資家の安全志向が後退した。

米10年債利回りは上昇。朝方発表された1月の米鉱工業生産指数の 製造業生産が昨年7月以来で最も高い伸びを示したことが背景。1月の 米生産者物価指数(PPI)は市場の予想外に前月比で上昇した。

三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス 氏(ニューヨーク在勤)は「リスクオンの取引だ」と述べ、債券市場は 「ネガティブなニュースの全部に過剰反応していた。そのかなりの部分 が巻き戻された格好だ」と続けた。

今週は米国債の利回りが上昇。年初来の米国債のリターンは2.1% となっている。世界的に株価が下落、原油も大きく値下がりしたほか、 インフレ期待も低下し、利上げ時期やその頻度に対する見通しが後退し たことが背景にある。

ブルームバーグ・ボンド・トレーダーによれば、ニューヨーク時間 午後5時現在、10年債利回りは前日比5ベーシスポイント(bp、 1 b p=0.01%)上昇して1.82%。同年債(表面利率1.625%、2026年2 月償還)価格は13/32安の98 7/32。

午後の連邦公開市場委員会(FOMC、1月26-27日開催)議事録 公表後も米国債は売られた。議事録では商品価格下落や金融市場混乱が 米経済にもたらすリスクが高まっているとの懸念が示された。

議事録では「参加者は、こうした展開が国内経済活動の見通しに与 える全般的な意味合いについて不明確と判断したが、不確実性が強まっ たということでは一致した」とし、「多くは、こうした展開は見通しに 対する下振れリスクを強めるとの認識を示した」と記された。

FOMCが1月27日に発表した声明は「エネルギ ー価格と輸入価 格の下落による一時的な影響がなくなり、労働市場が一 段と力強さを 増すのに伴い、中期的に2%に上昇していくと見込まれる」と記述し た。

BMOキャピタル・マーケッツの債券ストラテジスト、アーロン・ コーリ氏は「前回の会合以降もデータの内容は金融当局の見方を裏付け ていない」と話す。

金利先物市場は年内の利上げ確率を41%として織り込んでいる。昨 年末の時点では93%だった。

原題:Treasuries Fall for Third Day as Oil Rally Reduces Haven Allure(抜粋)

◎NY金:下げ止まる、FOMC議事録は見通しへの下振れリスク指摘

17日のニューヨーク金相場は過去3日間の下げが止まり、1オンス =1200ドル付近を維持した。米連邦準備制度理事会(FRB)議事録で は経済見通しへの下振れリスクが高まったとの見解が示された。

ロング・リーフ・トレーディング・グループ(シカゴ)のチーフマ ーケットストラテジスト、ティム・エバンス氏は電話インタビューで、 「金融政策がこの先もっとハト派的になるとの期待から、金と銀は上昇 した」と述べた。

ブルームバーグのデータによると、ニューヨーク時間午後2時38分 現在、金スポット相場は前日比0.5%高の1オンス=1206.54ドル。

ニューヨーク商品取引所(COMEX)の金先物4月限は前日 比0.3%上げて1オンス=1211.40ドルで終了。

銀先物3月限は上昇。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のプ ラチナとパラジウムも値上がりした。

原題:Gold Snaps Three-Day Drop as Fed Minutes Show Concern on Outlook(抜粋)

◎NY原油:急反発、イランが生産維持を支持-抑制は言明せず

17日のニューヨーク原油先物市場ではウェスト・テキサス・インタ ーミディエート(WTI)先物が大幅反発。イランはサウジアラビアと ロシアが合意した原油の生産量維持案に支持を表明したが、自国が増産 を抑制するかどうかについては言明しなかった。

エネルギー関連の商品に重点を置くヘッジファンド、アゲイン・キ ャピタル(ニューヨーク)のパートナー、ジョン・キルダフ氏は「これ らの国の石油相が話し合い、無事に会議が終了したというだけでも、価 格が上昇するには十分だ」と指摘。「これらの国は互いに敵対的な姿勢 が強いとみられていたため、きょうの展開は意義深い」と続けた。

ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物3月限は前日 比1.62ドル(5.58%)高い1バレル=30.66ドルで終了。終値ベースで 5日以来の高値。ロンドンICEのブレント4月限は2.32ドル (7.2%)上昇の34.50ドル。

原題:Crude Advances as Iran Backs Oil Freeze Without Pledging Curbs(抜粋)

◎欧州株:ストックス600指数、2週ぶり高値-鉱業株が強気相場入り

17日の欧州株式相場は上昇し、2週間ぶり高値を付けた。強気相場 入りした鉱業株の上げが目立った。

指標のストックス欧州600指数は前日比2.6%高の328.77で終了。資 源銘柄は年初来の下げを埋め、前月安値からの上昇率が28%に達した。 スイスの資源商社グレンコアは17%急伸。同社は新規融資を得ると明ら かにした。

業種別指数の中では自動車銘柄が2番目に高い伸び。仏銀のクレデ ィ・アグリコルと仏電機メーカー、シュナイダーエレクトリックも大幅 高。両社の利益がいずれも予想を上回ったことが好感された。

セブン・インベストメント・マネジメントの共同設立者、ジャステ ィン・ウルクハート・スチュワート氏(ロンドン在勤)は、「長く続く 反発の始まりだと思いたいが、そう判断するのは時期尚早だ」とし、 「決算はそれほど悪くなく、経済指標もかなり良好だが、最近の相場は 上昇してもすぐに押し戻され、短命に終わっている」と語った。

ストックス600銀行指数を構成する47行のうち46行の株価が上昇し た。今年に入ってからの売り浴びせでは銀行株が最も下げ、先週は一 時29%下落し3年ぶりの水準に下げた。イタリアの銀行の不良債権や、 低金利環境が利益に及ぼす影響、ドイツ銀行の信用力への懸念が広がっ ていた。

西欧市場の主要株価指数はいずれも値上がり。ノルウェーとスウェ ーデンが大幅高となった。年初来大きく下げていたギリシャのアテネ総 合指数とイタリアのFTSE・MIB指数はそれぞれ2.5%上昇した。

原題:Miners Surge Into a Bull Market to Lead Europe’s Stock Advance(抜粋)

◎欧州債:ポルトガル2年債下落、独とのスプレッド拡大-QE限界示す

17日の欧州債市場ではポルトガル短期国債が下落。株式相場と原油 価格の回復で高利回り資産の需要が高まったものの、他のユーロ参加国 と比較して低いパフォーマンスとなっている。

ポルトガル2年債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッ ド)は2日連続で拡大。昨年12月の総選挙後も政権樹立に至っていない スペインの2年物国債利回りも1ポイント余り上回っている。

ポルトガルでは債権者からの条件の一部である緊縮策が政治的な問 題で脅かされており、同国国債の重しとなっている。こうした状況が、 域内全体で国債価格を下支え、短期債利回りを押し下げている欧州中央 銀行(ECB)の資産購入の影響を弱めている。ギリシャを除いた国の 短期債利回りはゼロ近くまたはマイナス圏にある。

17日のドイツ10年債入札で平均落札利回りは0.26%。これは昨年4 月以来の低水準。市場価格はポルトガルが2年債を発行した場合の利回 りが1.25%前後となることを示している。

DZバンク(フランクフルト)の主席市場ストラテジスト、ダニエ ル・レンツ氏は「これまでの回復にもかかわらず、売り浴びせのトレン ドはまだ終わっていない」とし、「ポルトガルが際立っているのは確か だ。国債利回りはこのように高度に拡大したリスクを投資家が織り込み 始めていることを示している」と語った。

ロンドン時間午後4時45分現在、ポルトガル2年債利回りは前日比 5ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.25%。同国債 (表面利率4.45%、2018年7月償還)価格は0.13下げ107.27。同年限の ドイツ国債に対するスプレッドは176bp。年初時点では45bp前後だ った。

スペイン2年債利回りは3bp低下の0.03%、ドイツ2年債利回り はマイナス0.51%で、前日からほぼ変わらず。

既発のドイツ10年債利回りはほぼ横ばいの0.27%。11日には0.13% まで下げ、昨年4月以来の低水準を付けていた。

原題:Portugal Shows QE Limit as Neighbors’ Bonds Leave It Behind(抜粋)

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