ゴールドマン資産運用部門、ジャンク債回帰を検討-利回りに「磁力」

  • スプレッドは過去に照らして魅力的-モフィット氏
  • 中国経済指標や原油相場の安定を待っている

ゴールドマン・サックス・グループの資産運用部門であるゴールドマン・サックス・アセット・マネジメント(GSAM)は米国のジャンク(高リスク・高利回り)債やその他の社債市場に資金を戻すことを検討している。社債の一斉売りは恐らく最悪期を過ぎたとみて安定化の兆しを待っている。

  社債相場は今年に入り、中央銀行の政策効果への疑問や中国の資本流出、景気減速への懸念を背景に急落。米国の高格付け債もジャンク債も、米国債とのスプレッド(利回り格差)が少なくとも3年半で最大に達した。

  ネガティブなセンチメントが和らげば、利回りの「磁力」が投資家を引き戻すだろうと、GSAMのアジア太平洋地域債券責任者フィリップ・モフィット氏は指摘。「調整の最悪期を通り過ぎたので、そろそろ物色を始めリスクをいくらか取るべき時だ」が、市場の信頼感の上向きを示す出来事を待って「今はタイミングを計っているところだ」と語った。

  バンク・オブ・アメリカ(BOA)メリルリンチの指数によれば、米投資適格級社債の米国債とのスプレッドは15日時点で220ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)。2012年6月以来の大きな開きに近い水準だ。ジャンク債の指数によれば、投機的格付け社債の平均利回りは09年以来の10%超えとなり、スプレッドは4年余りで最大の887bpに達した。

  モフィット氏は「米国がリセッション(景気後退)入りするか中国が沈没すると考えない限り、スプレッドは過去に照らして魅力的な水準だ」と述べた。ただ、今はまだ買い時ではなく、波乱はあと1カ月から6週間続く可能性があるという。中国経済指標の安定か原油市場の改善が、社債相場の上昇見通しを固めると同氏は考えている。

The spread over Treasuries for high-yield debt in the U.S. is at a more than four-year high

原題:Goldman Fund Manager Weighs Junk Return on Yield Magnetism (1)(抜粋)

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