世界的な養魚飼料不足でM&A加速-米カーギルも水産養殖事業に重点

  • 世界の養魚飼料、5年連続で不足する見通し:米農務省
  • 養魚飼料生産首位のペルーの価格、2001年以降3倍以上に値上がり

養魚飼料が5年連続で不足すると予想され、M&A(企業の合併・買収)が加速している。穀物取引最大手の米カーギルなどは、牛肉や鶏肉、豚肉よりも速いペースで伸びている魚介類の需要に対応することを目指している。

  カーギルの動物栄養部門のグローバルマーケティングディレクター、ニール・ウェンドーバー氏は、世界の食用タンパク質需要が2050年までに70%拡大するとみられているため、同社は水産養殖事業を引き続き拡充する予定であると述べた。同社のほかアクアスパークなどの企業は今月、養魚飼料メーカーのカリスタに3000万ドル(約34億4000万円)出資した。

  米農務省によれば、通常カタクチイワシから製造される養魚飼料は過去10シーズンのうち9シーズンで需要に追い付かず、5年連続で不足すると予想されている。ユーロモニター・インターナショナルのデータによると、魚介類の売上高は今年5%増加し、少なくとも11年以降で最大の伸びを示す見通しだ。

  ウェンドーバー氏は電子メールで「水産養殖は食料生産のうち最も速いペースで伸びている分野の一つであり、カーギルはこの事業を引き続き拡大する方針だ。カリスタのケースのような機会を探る予定だ」と述べた。

  カーギルはカリスタに出資する半年前にサーモンの飼料を生産するノルウェーのEWOSホールディング買収。ラボバンク・インターナショナルによると、カーギルはこれにより養魚飼料メーカー上位3社の一角を占めるようになった。このほか、オランダのSHVホールディングスニュートレコを40億ドルで買収したほか、三菱商事はサーモン養殖加工大手ノルウェーのセルマックを買収した。

  養魚飼料生産首位のペルーでは飼料価格が01年以降、3倍以上に値上がりしている。

原題:Fishmeal Shortages Spark M&A Rush as Cargill Targets Aquaculture(抜粋)

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