英アングロ・アメリカンをジャンク級に格下げ-ムーディーズ

  • 「流動性は堅固」で格下げによる影響は限定的とアングロ
  • 同社は16日に事業てこ入れ計画の最新情報を投資家に提供

米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは英鉱業・資源会社アングロ・アメリカンの信用格付けをジャンク級(投機的格付け)に引き下げた。商品価格低迷が債務削減や資産売却に向けた同社の取り組みを阻んでいる。

  ムーディーズは15日の発表資料で「商品市況悪化によって現時点で事業リスクが高くなっており、債務圧縮期間がこれまでの予想より長期にわたり、一段と不透明になっている」と説明した。

  アングロは思い切った縮小計画で事業のてこ入れを図ろうとしている。同社は16日に通期決算を発表し、所有する鉱山の数を約半分に減らし従業員数を最終的に13万5000人から5万人に削減する計画について最新情報を投資家に提供する。多額の債務や6年ぶりの低水準に落ち込んだ金属相場を踏まえて投資家がアングロの事業存続に疑念を抱く中で、同社の時価総額は昨年75%減少した。

  ムーディーズはアングロの無担保優先債の格付けを「Ba3」と、これまでの「Baa3」から引き下げ、アングロが鉱山売却で40億ドル(約4580億円)を確保する目標について、達成は厳しいとの見解を示した。

  一方、アングロは電子メールで配布した資料で、年内に償還期限を迎える同社債は16億ドルだけで、手元資金と未使用の融資枠は約150億ドル相当に上るとして、「流動性は堅固」だと説明。「格下げによる事業および財務面の影響は限定的だ」とし、「しっかりした投資適格級の格付けに戻ることを目指しバランスシートを一段と強化するため必要な措置を講じる」と表明した。

原題:Anglo Cut to Junk by Moody’s as Metal Rout Hinders Debt Cutting(抜粋)

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