新興市場株:反発、中国中銀総裁の発言で人民元は大幅高

  • MSCI新興市場指数は3営業日ぶりに上昇
  • 中国に対するセンチメント改善なら、新興市場株に回復の余地も

15日の新興市場株は反発。欧州や日本の当局が世界経済安定のために刺激策を拡充するとの観測が広がった。MSCI新興市場指数は先週、週間ベースで1カ月ぶりの大幅安となっていた。中国人民元は、ドルとのペッグ(連動)制が廃止された2005年7月以降で最大の上昇を演じた。ロシア・ルーブルも高い。
  
  MSCI新興市場指数はニューヨーク時間午後2時6分(日本時間16日午前4時6分)現在、前週末比2.1%高の726.34と、1週間余りで最大の上昇。先週の週間下落率は3.8%だった。原油相場はロンドン市場で1バレル=34ドルに向かって上昇した。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁が元相場を支える姿勢を示したことから、人民元は1.2%上昇した。サウジアラビアの銀行株は4営業日にわたる値下がりに歯止めがかかった。関係者の話として同国中央銀行が景気刺激を目指して融資基準を緩和すると伝えられられたことが背景。

  キャピタル・エコノミクスの新興市場アナリスト、ウィリアム・ジャクソン氏(ロンドン在勤)は「元の上昇と中国中銀当局者発言は市場に多少の自信をもたらした」と指摘。「中国に対するセンチメントが転換すれば、新興市場株が回復する余地があるかもしれない」と付け加えた。

  世界の株価動向を示すMSCIオールカントリー世界指数が先週、弱気相場入りしたが、投資家は下げが行き過ぎと判断しており、新興市場株の上昇につながっている。

原題:Emerging Stocks Rebound on China Stimulus Efforts as Yuan Jumps(抜粋)

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