欧州債:高利回り国債が上昇-PIMCOが買い機会と指摘

  • ドイツ債は一時値下がり、ポルトガルやスペイン債は株と共に上昇
  • 物価安定が脅かされればECBは行動をためらわない-ドラギ総裁

15日の欧州債市場ではユーロ参加国の高利回り国債が上昇した、これら国債のドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)は、パシフィック・インベストメント・マネジメント(PIMCO)が投資の好機と指摘する水準から縮小した。

  ドイツ10年債利回りを9カ月ぶり低水準まで押し下げた最近の質への逃避への疑問が浮上し、ポルトガル債やイタリア債が買われた。ポルトガル10年物国債利回りは過去2営業日で50ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)余り低下。先週の売りで約2年ぶり高水準まで上昇していた。世界的な株価上昇も、ドイツ債以外の買いを促した。

  
  欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁は15日、金融政策の効果が実体経済に浸透することを金融市場の波乱が脅かす兆候が見られた場合は、ECBは行動すると発言。一段の行動の用意があることを示唆した。これを受けてドイツ国債は一時の下げを消しプラス圏で終了した。また、クーレ理事はドイツ紙ライニッシェ・ポストとのインタビューで「昨年12月時点と比べ、新たな下振れリスク」が見られると語った。

  コメルツ銀行(フランクフルト)のシニア金利ストラテジスト、ミヒャエル・ライスター氏は、「少なくとも悪循環は一段落し、利回り上昇とスプレッド拡大の勢いは一服した」と述べた。ドイツ国債利回りの現水準はなお「リスクがなくなった転機だと宣言するには投資家が慎重であることを」反映していると付け加えた。

  ロンドン時間午後4時54分現在、ポルトガル10年利回りは前週末比20bp低下の3.54%。11日に2014年3月以来の高水準となる4.53%を付けた後、12日には37bp低下していた。同国債(表面利率2.875%、2026年7月償還)価格はこの日、1.63上げ94.335。ドイツ10年債とのスプレッドは330bp。11日終値では392bpだった。

  PIMCOのドイツのポートフォリオ運用責任者、アンドルー・ボゾムワース氏はブルームバーグとのテレビインタビューで「周辺国に関する限り、中核国債に対する利回り上乗せ幅という点で比較的安全だと思う」とし、「最近数日や数週間のスプレッド拡大は、パニックに陥る理由というよりも投資機会だと考えている」と語った。

  スペイン10年債利回りは3bp低下の1.71%。ドイツ国債とのスプレッドは147bpとなった。11日には170bpまで膨らんでいた。イタリア10年債利回りは4bp下げた。
 
  ドイツ10年債は前週末比2bp下げて0.24%。一時は4bp上昇した。11日には昨年4月以来の最低となる0.13%まで低下していた。

原題:Europe’s Higher-Yielding Bonds Climb as Pimco Sees Opportunity(抜粋)

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