HSBC、「Brexit」ならバンカー1000人パリ異動へ-CEO

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  • EUにとどまるのが英国の利益とガリバーCEO
  • ロンドンの投資銀行部門で現在は5000人を雇用

英銀HSBCホールディングスは、英国が欧州連合(EU)を離脱することになれば恐らく、投資銀行部門のバンカー約1000人をパリに異動させるだろうと、スチュアート・ガリバー最高経営責任者(CEO)が述べた。EU残留・離脱を問う国民投票前に緊急対策の具体的計画を示した。

  同CEOは15日の電話インタビューで、HSBCで証券事業とトレーディングを手掛けるグローバルバンキング・マーケット部門の行員5000人の一部がパリに移ることになるだろうと語った。「Brexit(英国のEU離脱)」が国民投票で支持されれば投資銀行部門に「大きな影響」があるとの見方を示した。消費者向け事業には影響しないだろうと付け加えた。

  銀行幹部らは、英国民がBrexitを選べば英国での企業投資が細り、雇用が他の国へ流出するだろうと警告してきた。来年末までに国民投票を実施すると約束しているキャメロン英首相は現在、英国のEU加盟条件の変更についてEUと交渉中。

Stuart Gulliver.

Photographer: Billy H.C. Kwok/Bloomberg

  ガリバーCEOは「改革後のEUにとどまるのが英経済にとって利益だというのが当行の公式の立場だ」と述べた。

  英銀バークレイズのジョン・マクファーレン会長は、国民投票でEU離脱が選択されればロンドンの金融街シティーの立場は「大いに悪化するだろう」と話している。

  ガリバーCEOは「離脱の場合の条件にもよるし、金融サービスについてのパスポートをめぐる交渉次第だ」が、「離脱の条件がどうなるかを市場が見守る間、強い不透明感と混乱の時期が生じるだろう」と語った。

  HSBCは14日、本部を引き続きロンドンに置くことを決定。移転の是非に関する10カ月にわたる検討を終了した。

  ガリバーCEOはこの日また、全世界での給料凍結を撤回する先週の決定について、当初の計画は若手行員への影響が不当に大きかったため、今年の給料ではなく来年支払われるボーナスの原資を減らすことでコストを節減するプランに変更したと説明した。ボーナス原資での節減は「よりシニアな従業員への影響が大きい。報酬抑制に耐えられそうな層を対象にすることにした」と語った。

  2017年末までに50億ドルのコスト節減を目指した戦略の一つであった給料凍結は、行員からの反発で2週間で撤回された。
  
原題:HSBC Ready to Move 1,000 Bankers to Paris on ‘Brexit’, CEO Says(抜粋)
HSBC to Move 1,000 Bankers to Paris on ‘Brexit’, CEO Says (1)

(最終2段落を追加します.)
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