航空機メーカー、頼みの綱はやはり中国-経済の構造変化も追い風

  • 中国は今後20年で6330機、108兆円相当の航空機が必要とボーイング
  • 過剰能力と赤字に悩む東南アジアやインドの航空会社とは対照的

世界の金融市場が大荒れとなる中、アジア最大の航空ショーが今週、シンガポールで開かれる。

  インドや東南アジア諸国からの受注が相次いだ絶頂期は過ぎ、今では同地域の航空会社が機体の引き渡しを先送りするとの懸念が広がりつつある。その中で唯一の明るい材料が中国だ。

  米ボーイングによれば、中国南方航空や中国国際航空などの中国航空各社は今後20年で新たに約6330機の航空機、金額にして9500億ドル(約108兆円)が必要になる見通し。世界全体に占める割合は約17%に上る。昨年だけでも、中国の航空会社とリース会社は約780機(約1020億ドル相当)を発注すると発表した。

  CAPAセンター・フォー・アビエーションのアナリスト、ウィル・ホートン氏(香港在勤)は、「中国の航空機市場の見通しは明るいだけでなく、同国の航空史の中でも最も力強いと言って良い」と話す。

  中国が経済の軸足を個人消費に移す取り組みを進める中、政府は現行の5カ年計画で66の空港を新設し、空路での旅行拡大を促そうとしている。東南アジアやインドの航空会社の過剰能力や赤字とは対照的に、これは航空宇宙・航空業界にとってプラス材料だ。

  欧州のエアバス・グループとボーイングの今後20年の新規航空機販売の見通しはアジア太平洋次第で、2034年までの同地域の引き渡しは全体の39%に達するとの推計もある。

原題:Airbus, Boeing Count on China as Southeast Asia Slows Down (1)(抜粋)

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