バス氏の懸念は行き過ぎ、中国の不良債権問題-CICC

  • 中国の銀行が不良債権で被る損失は最大で約174兆円程度か
  • サブプライム危機で稼いだバス氏は約400兆円の損失を想定

中国の不良債権問題は、米ヘイマン・キャピタル・マネジメントのカイル・バス氏が心配するほど「深刻ではない」と中国国際金融(CICC)の毛軍華アナリストらは主張している。

  米モルガン・スタンレーが1995年に設立を支援したCICCのアナリストらは14日のリポートで、報告されている中国の不良債権比率は銀行が将来直面する実際のリスク水準を反映していない可能性があるとしながらも、経済のハードランディングシナリオで銀行が不良債権で被る損失をせいぜい10兆元(約174兆円)と見積もった。

  これに対し、米国のサブプライム(信用力の低い個人向け)住宅ローン債権の値下がりに賭ける投資で成功したヘッジファンドマネジャーのバス氏は投資家に宛てた書簡で、不良債権によって中国の銀行システムが資産の10%を失う可能性に基づき、損失が3兆5000億ドル(約400兆円)に達するとの見方を示した。ブルームバーグが書簡を入手した。

  マッコーリー・セキュリティーズの中国担当エコノミスト、胡偉俊氏は15日の調査リポートで、バス氏の推定は中国の銀行の実際の不良債権比率が28-30%であることを示唆しており、「大き過ぎる可能性がある」と指摘した。

  中国銀行業監督管理委員会(銀監会)が公表した昨年9月末時点の公式の不良債権比率は1.59%だが、実際は約8.1%である可能性があるとCICCのアナリストらはみている。

原題:China Bad-Loan Problem Not as Bad as Bass Makes Out, CICC Says(抜粋)

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