ECBの債券購入OMT、ドイツ憲法裁が今週再審理へ

  • 欧州司法裁は昨年6月に債券購入計画を支持
  • 独憲法裁はOMTをめぐるドイツの役割をめぐり再審理

欧州中央銀行(ECB)のドラギ総裁が2012年に打ち出した債券購入計画の合憲性をめぐり、ドイツの憲法裁判所が今週、再審理する。

  独憲法裁は14年の早い時期にECBの債券購入計画「アウトライト・マネタリー・トランザクション (OMT)」について欧州司法裁判所に指針を示すよう要請。欧州司法裁が15年6月にOMTを支持したことを受け、独憲法裁はOMTをめぐるドイツの役割に関して再審理する。

  OMTは実施されていないが、ドイツの憲法裁が否定的な判断を下せば危機再発時にECBの選択肢は制限されかねない。欧州司法裁の指針に加盟国裁判所は従うと予想されるものの、ドイツ憲法裁は過去に独立性を表明した経緯がある。別のケースで独憲法裁が先月下した判断では、欧州司法裁の決定の一部に異議を唱える意思が反映されているとする弁護士もいる。

  独憲法裁は今後、欧州司法裁の指針を自国の憲法に照らして検証する。欧州司法裁は昨年6月の判断で、ECBに債券の発行後あまりに早期に買い入れないことや事前に戦略を公表しないことを義務付けたほか、プログラムの規模を必要以上に広げないよう設計されていると判断した。

  独憲法裁はECBの行動に関して直接的な判断は下せないが、独連銀など国内機関に対して命令を出すことは可能で、ザールラント大学のヤン・クリメント教授(法学)によると、憲法裁は「金銭的負担が一定限度を超えた場合にはいつでも議会がドイツのプログラムへの参加を阻止できる判断を下す可能性もある」という。

原題:ECB’s ’Whatever It Takes’ May Be Too Much for German Top Court(抜粋)

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