ドラギ発言にかつてほど効果期待できずとの見方も-15日に議会証言

  • ECBのドラギ総裁はブリュッセルの欧州議会で証言へ-質疑応答も
  • 緩和策の負の側面が明らかになる中では歓迎されにくい公算

ドラギ欧州中央銀行(ECB)総裁はかつて、刺激策が差し迫っているとほのめかすだけで金融市場を望む方向に動かすことができた。同総裁に今もこうした能力があるかどうか、投資家は週明けに知ることになる。

  ドラギ総裁は15日、欧州議会で2時間にわたり証言する。3月のECB政策委員会で総裁がどう動くかを示唆するだけではなく、世界の金融当局に経済成長や金融セクターへの信頼感を高めさせる能力があるかどうかを示すものにもなりそうだ。先週は銀行株が売られ、世界の株式相場の指標は2013年以来の安値を付けた。

  世界的なリセッション(景気後退)懸念で米金融当局が今年の利上げの道筋について見直しを迫られる中、ドラギ総裁らECB当局者は、ユーロ圏を再びデフレ圏へと向かわせる恐れがある原油安とユーロ高に対処している。しかしマイナス金利政策と資産購入の負の側面が一段と明らかになる中で、ドラギ総裁が落とす政策に関するヒントは以前ほど熱狂的な歓迎を受けない可能性がある。

  バンク・オブ・アメリカ・メリルリンチの欧州チーフエコノミスト、ジル・モエック氏(ロンドン在勤)は、「現在は中銀にとって非常にまとまりのない状況だ」と指摘。「市場は中銀に対し多くを求め、行動を要求しながらも、この行動が決定的なものになるとは思っていないようだ」と説明した。

  ドラギ総裁はブリュッセル時間15日午後3時(日本時間同午後11時)に証言を開始。その後、欧州議員らとの質疑応答がある。

原題:Draghi’s Knack for Market Turnarounds on Review as Doubt Grows(抜粋)

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