ヘッジファンド:米小麦相場はさらに下落と予想-在庫増加見通しで

  • 米国の小麦主産地であるカンザス州で作況が改善
  • 資産運用会社の小麦売り越し、前週比で66%増加

米国の小麦主産地であるカンザス州全域では降雨と降雪により作況が改善しており、価格が回復するとの見方が後退している。

  米政府は9日、世界の小麦在庫予想を過去最高水準に引き上げた。その後、作況が改善したことで在庫が積み上がるとの見方があらためて強まった。資産運用会社による価格下落を見込む売り越しは9日終了週に約66%増加した。

  中国とインドの需要後退により供給過剰懸念が高まり、世界の小麦価格は下落している。パリ市場の製粉用小麦価格は先週、5年ぶりの安値を付け、シカゴ市場の小麦先物は2010年以来の安値まで下げた。米国の農家にとってはドル相場の上昇もあり、比較的割高になっている小麦の買い手を探すのが一層困難な状況となりつつある。米農務省は米国の小麦輸出が1972年以来の低水準に落ち込むと予想している。

  米商品先物取引委員会(CFTC)が12日発表したデータによれば、ヘッジファンドなど大口投機家による小麦の先物とオプションの売越残高は9日終了週に8万1045枚。前週は4万8685枚だった。シカゴ商品取引所(CBOT)の小麦先物3月限は先週2%下げ、1ブッシェル=4.575ドル。
  
原題:Record Wheat Forecast Spurs Investor Bets Price Rout Will Deepen(抜粋)

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