中国人民元、約10年ぶりの大幅高-人民銀総裁発言や中心レート設定で

更新日時

中国人民元は15日、ドルに対しここ10年余りで最大の上昇を記録した。春節(旧正月)の連休で中国金融市場が先週休場だった間のドル安の流れを引き継いだ。中国人民銀行(中央銀行)の周小川総裁がインタビューで元相場を支える姿勢を示したことや、元の中心レートが1カ月ぶりの高水準に設定されたことも材料となった。

  ブルームバーグの集計データによれば、人民元は上海時間午後2時12分(日本時間同3時12分)現在、前営業日比1.20%高の1ドル=6.4975元と、ドルとのペッグ(連動)制が2005年7月に廃止されて以後、最も大きく上昇。オフショア人民元は0.26%高の6.4917元で、本土の人民元を0.09%上回る水準。先週は1%上回っていたが、差が縮小した。

  人民銀はこの日の元の中心レートを前営業日の中心レートに比べて0.3%元高方向の6.5118元に設定。引き上げ幅は昨年11月以来の大きさだった。

  周総裁は13日発行の財新誌とのインタビューで、中国の国際収支は良好で資本流出は正常であり、通貨バスケットに対する人民元レートは基本的に安定していると語った。

  みずほ銀行の張建泰ストラテジスト(香港在勤)は「短期的には、人民元の中心レート引き上げと周総裁のコメントは元相場を安定させるという人民銀の一貫した考えを反映している」と指摘。その上で「元の下落見通しと資本流出の抑制が引き続き最優先課題だ。当局は元相場の緩やかな下落を容認する可能性があるが、それも相場が下落するとの見方を落ち着かせてからだろう」と述べた。

原題:Yuan Rises Most Since 2005 as PBOC Voices Support, Raises Fixing(抜粋)

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE