中国株は一段と割高に、先週の世界株安で-売り圧力根強いとの見方

  • 上海総合指数のMSCI新興市場指数に対するプレミアムは34%
  • A株市場には根強い売り圧力が存在するとストラテジストが指摘

今回に限っては中国発の市場混乱ではなかった。先週は春節(旧正月)の連休で中国市場は休場だったが、世界の株式投資家は原油安や銀行の減益、金融政策への不信感など売り材料に事欠かなかった。MSCIオールカントリー世界指数は週間で2.6%下落し、約4年ぶりに弱気相場入りした。

  先週の株価急落は中国共産党にとっては同国が世界市場にとって最大のリスクとの見方に反論するのに役立つかもしれないが、15日に市場が再開する中で人民元建てA株の投資家にとってはほとんど意味がない。昨年の記録的なバブルで5兆3000億ドル(約600兆円)規模に膨れあがっている中国株式市場のバリュエーション(株価評価)は、中国以外の株価下落でさらに割高と見なされるからだ。

  上海総合指数のバリュエーションのMSCI新興市場指数に対するプレミアムは34%と、過去5年間の平均(10%)を上回っている。深圳市場の株式のバリュエーションは新興市場指数のほぼ4倍となっている。人民元建てのA株と香港上場の中国本土企業株H株で二重上場となっている銘柄は、H株との比較でA株が46%割高と、2009年以来で最大のプレミアム水準に近づきつつある。

  米ステート・ストリート・グローバル・アドバイザーズの世界投資ストラテジスト、ジョージ・ホゲット氏は「A株市場には根強い売り圧力が存在する」と分析。「同市場の懸念はまだ晴れていないとみている」と述べた。

原題:China Stock Bargains Even More Elusive After Selloff Goes Global(抜粋)

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