長期金利が2週ぶり高水準、株高や20年入札に向けた売り-オペ下支え

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  • 先物は7銭安の151円04銭で終了、長期金利は一時0.095%まで上昇
  • 日銀国債買い入れオペ、残存5-10年の応札倍率が1倍台に低下

債券相場は下落し、長期金利は2週間ぶり高水準まで達した。前週末の米国債相場の下落や国内株価の大幅上昇に加え、明日に20年債入札を控えた売りが優勢だった。半面、日本銀行が長期国債買い入れオペを実施したことが下支え要因となった。

  15日の現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前週末午後3時時点の参照値より0.5ベーシスポイント(bp)高い0.08%で開始し、0.095%と2日以来の高水準を付けた。午後に入ると0.08%まで戻した後、0.09%を付けている。新発20年物の155回債利回りは横ばいの0.80%で開始後、0.82%と2日以来の水準まで上昇した。新発30年物の49回債利回りは1.5bp高い1.16%と、1月29日以来の高水準を付けた。

  長期国債先物市場で中心限月3月物は、前週末比1銭安の151円10銭で開始し、151円24銭まで上昇した。再び下げに転じ、16銭安の150円95銭まで下落した。午前の日銀オペ通知後に一時プラスに転じたが、再び水準を切り下げ、結局は7銭安の151円04銭で引けた。

  DIAMアセットマネジメントの山崎信人上席ファンドマネジャーは、「明日20年債入札があるほか、18日の5年債入札も視野に入り、ポジション調整の動きとなっている」と話した。日銀の国債買い入れオペについては、「5-10年ゾーンは良好だったが、短いゾーンがやや弱い結果だった」と分析した。

  日銀が実施した今月5回目の長期国債買い入れオペ3本(総額1.27兆円)の結果によると、残存期間5年超10年以下の応札倍率は1.87倍と、昨年3月19日(1.77倍)以来の低水準となった。一方、1年超3年以下は3.42倍、3年超5年以下は4.11倍と、ともに前回から上昇した。

  12日の米国債相場は下落。利回りは2カ月で最大の上げとなった。原油価格が7年ぶりの大幅高となり、米株相場も6営業日ぶりに上昇したことが手掛かり。米10年債利回りは前日比9bp高い1.75%程度で引けた。この日の東京株式相場は大幅上昇。日経平均株価は前週末比7.2%高の1万6022円58銭で終了。一時は上げ幅が1200円を超える場面があった。

  メリルリンチ日本証券の大崎秀一チーフ金利ストラテジストは、「明日は20年入札がある上、マイナス金利導入で短期金利が本当にマイナス0.1%に向かっていくのかがポイントで、今日は買い進みづらい。10年債はマイナス金利に突っ込んだ後に戻ってきており、すぐにゼロ%割れで定着とはならないだろう」と話した。

GDP統計

  内閣府が今日午前に発表した2015年10ー12月期の実質国内総生産(GDP、速報値)は、前期比年率換算で1.4%減と2四半期ぶりのマイナス成長となった。個人消費が大きく落ち込んだためで、ブルームバーグの事前予想中央値の同0.8%減を下回った。

  野村証券の松沢中チーフストラテジストは、GDPについて、「債券にポジティブ。前期比年率マイナス1.4%と消費が特に弱い。統計上のゆがみが指摘されているので1-3月は消費が反発するとみられるが、プラス成長が定着せず、政策対応への声も高まりやすい」と言う。

  財務省は16日午前、20年利付国債の価格競争入札を実施する。前回入札された155回債のリオープン発行となり、表面利率は1.0%に据え置かれる見込み。発行予定額は前回債と同額の1兆2000億円程度となる。

  20年債入札について、メリルリンチ日本証の大崎氏は、「なかなか積極的には行きづらいが、金利水準が0.8%を超えていれば買いに来る投資家もいるのではないか」と話した。

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