米国債(12日):年初来で最大の下げ-原油・株式相場の上昇で

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12日の米国債相場は反落。利回りは2カ月で最大の上げとなった。原油価格が7年ぶりの大幅高となり、米国株も6営業日ぶりに上昇したことが手掛かり。

  10年債は7営業日ぶりに下落。朝方発表された1月の米小売売上高は3カ月連続での増加となった。自動車や衣料、オンライン販売の売り上げが好調だった。前日の取引で10年債利回りは、2012年7月に記録した過去最低の1.379%まであと15ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)の水準まで下げていた。

  米国債は週間ベースでは3週続伸となった。世界的な金融市場の混乱に伴う逃避需要が背景にある。

  BMOキャピタル・マーケッツの金利ストラテジスト、アーロン・コーリ氏は「どれだけ続くかは分からないが、良い変化であることは確かだ」と指摘。「市場がこれまでに極めて悲観的になってしまったこと、そして米国の個人消費には少なくとも多少の力強さがあることを再認識させる動きだ」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比9ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.75%。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は26/32下げて98 7/8。利回りは前日、一時1.53%まで下げた。

  この日特に大きく下げたのは30年債相場で、利回りは11bp上昇の2.6%となった。

  10年債利回りの相対力指数(RSI、期間14日)は約34。一時は30を下回った。同指数が30を下回ると、利回りの下げが大き過ぎ、かつペースも速過ぎる可能性を示唆する。

  米商務省の発表によると1月の小売売上高は前月比0.2%増で、伸び率は前月と同じだった。前月は速報値では減少だったが、増加に修正された。ブルームバーグがまとめたエコノミスト調査の中央値では、1月は0.1%増が見込まれていた。

  FTNファイナンシャルの金利戦略責任者、ジム・ボーゲル氏は「相場はまだ上昇モードにある。単に身をかがめて次の一撃を待ってはいない」とし、「ここ半年に発表された小売売上高で、平均的ないし良好といえる内容は今回が2回目だ」と述べた。

  先物トレーダーらが織り込む年内の利上げ確率は30%と、年初時点の93%から低下している。この算出は、次の利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が新たな目標レンジの中央になるとの仮定に基づく。  

原題:Treasuries Decline Most in 2016 as Oil Surges, U.S. Stocks Rally(抜粋)

(第6段落以降を追加し、更新します.)
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