欧州債(12日):ポルトガル債が週ベースで乱高下-予算案で改革不安

12日の欧州債市場ではポルトガル債が乱高下。この日は値上がりで取引を終えたものの今週は一貫して値動きが激しく、利回り変動幅は143ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)に達した。公務員給与の減額措置撤廃などが予算案に盛り込まれ、改革プログラムに悪影響を及ぼすとの懸念が背景にある。

  週ベースで利回りがここまで変動したのは2013年7月以来。当時は救済を受けるのに必要な予算措置をめぐって連立与党がもめていた。今週はユーロ圏の中でも債務と財政赤字の水準が高い国の国債が売られ、特に市場の矛先はポルトガルに向かった。

  ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)の欧州金利戦略責任者ピーター・シャフリク氏(ロンドン在 勤)は、ポルトガルをイタリアやスペインと比べると「全く別の状況だ」と指摘。「問題がなぜ生じているのかは簡単に分かる。ポルトガル政府は市場が求める成果をもたらしていない。その結果として、私はもちろん慎重にならざるを得ない」と続けた。

  ロンドン時間午後5時現在、ポルトガル10年債利回りは前日比37bp低下の3.73%。一時は34bp上げた。同国債(表面利率2.875%、2026年7月償還)価格は2.975上げて92.705。利回りは前日に4.53%と、14年3月以来の高水準に達した。2年債利回りはほぼ変わらずの1.20%。14年5月以来の高水準である1.76%をつける場面もあった。

  イタリア10年債利回りはこの日、6bp低下の1.65%。今週全体では10bp上昇した。スペイン10年債利回りはこの日、4bp低下の1.74%。前週末比では10bp上げた。ポルトガル10年債利回りは週べースで60bp上昇。

原題:Portuguese Bonds’ Wild Ride Shows Vulnerability Amid Budget Woes(抜粋)

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