JPモルガン:市場の動き「非論理的」、FRB議長発言で影響受ける

JPモルガン・チェースによれば、米国がリセッション(景気後退)に陥ることを恐れて株に売りを出すのは間違っている。

  市場参加者の間で不安感は広く浸透し、S&P500種株価指数は年初から11%安と大きく下げている。イエレン米連邦準備制度理事会(FRB)議長は金融市場のボラティリティが米国経済の重しとなる可能性に言及している。

  JPモルガン・アセット・マネジメントの世界チー フストラテジストを務めるデービッド・ケリー氏は、投資家がまず行うべきことは原油価下落やドル高、企業利益の落ち込みに至るまで問題点を分類し、その問題に反応すること自体が状況を悪化させる恐れがあると認識することだと指摘する。そこで同氏のアドバイスは冷静になることだ。

  ケリー氏は「市場参加者は今、特に非論理的に行動している」と述べ、「株価下落を正当化する情報は何も入ってきていない。市場参加者は誰かがリセッションと口にしているのを聞いてじっと様子見している。相場の下落を見て、まだ知らない何かが起きていると考えている。それこそ負のフィードバック効果だ」と続けた。

  イエレン議長は10日の下院金融委員会で証言。事前に配布された原稿によれば、議長は「米国の金融環境は最近、経済成長への寄与度が低下してきている」と指摘。「そうした状況が根強く続いた場合、経済活動や労働市場の見通しを圧迫する可能性がある」と続けた。

  ケリー氏はイエレン議長が見通しを圧迫する可能性に言及したからと言って、それが現実に起きるわけではないと述べ、「世界的な買い手不足という事実が引き続き本当の問題だ」と続けた。

原題:JPMorgan Sees ‘Illogical’ Rout as Yellen Links Markets, Economy(抜粋)

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