ユーロ圏:10-12月GDP、前期比0.3%増-勢い保つも先行きに暗雲

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ユーロ圏経済は昨年10-12月(第4四半期)に成長の勢いを維持した。だが、世界的な市場混乱が先行きを暗くする中で、域内諸国間の状況格差が浮き彫りとなった。

  欧州連合(EU)統計局(ユーロスタット)が12日発表したユーロ圏10-12月期の域内総生産(GDP)速報値は前期比0.3%増と、7-9月(第3四半期)と同じ伸びとなった。イタリア経済は0.1%増と辛うじてプラス成長を維持した一方、ギリシャはリセッション(景気後退)に逆戻りした。

  欧州中央銀行(ECB)は成長を維持し、インフレ率を2%弱の目標に近付けるために追加刺激策が必要かを検討している。市場の混乱や原油安、世界的な景気減速懸念の再燃に直面する中、ドラギ総裁は必要手段を全て備えるECBには政策を調整する準備が整っていると表明している。

  ジェフリーズ・インターナショナルの欧州担当 チーフエコノミスト、デービッド・オーエン氏はGDPの数値自体に対する関心は「低調」だと指摘した上で、「特に株価が純資産価値を下回って取引される銀行セクターなど、市場で起きていることがより重要だ」とし、「ECBはセンチメントを改善させたがるだろう」と語った。

  EUの行政執行機関である欧州委員会は既に2016年のユーロ圏成長率とインフレ率の見通しを引き下げ、新興市場経済の減速や難民危機などから派生するリスクを指摘。今年の域内成長率見通しは1.7%と、従来予測の1.8%から下方修正し、インフレ率見通しも0.5%に引き下げた。

原題:Euro-Area Maintains Momentum as Turmoil Threatens 2016 Outlook(抜粋)

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