米国債市場の一角に新規参入組-大手銀行の牙城に食い込む

長く大手銀行の牙城となっている米国債市場が、その一角に新たな取引会社を迎えている。ブローカーディーラーのシタデル・セキュリティーズが昨年11月に参入し、高頻度取引(HFT)を手掛けるバーチュ・ファイナンシャルもそれに続くと事情に詳しい2人の業界関係者が明らかにした。

  シタデルの債券・通貨・商品グローバル責任者ポール・ハミル氏は、同社が米国債市場の一角で取引していると述べた。バーチュ広報のアラン・ソバ氏はコメントを控えた。

  米国債は2つのやり方で取引されている。ICAPとナスダック、トレードウェブ・マーケッツが所有する電子市場経由が1つ。もう1つは銀行と顧客間の直接取引で、電話もしくはブルームバーグ・エル・ピーとトレードウェブが開催する電子入札を介して売買が可能だ。取引の価格と規模は、その取引の参加者だけに知らされ、公表されない。

  シタデルは昨年11月からブルームバーグ・エル・ピーが運用するプラットホームで米国債を積極的に取引している。シタデルに続くバーチュはこのほか、「ダイレクト・マッチ」にも参入する準備を進めているという。銀行や投資家が株式・先物と同じやり方で米国債を取引する予定の電子取引所だ。非公開情報だとして業界幹部が匿名を条件に語った。

  ブルームバーグ・ニュースの親会社ブルームバーグ・エル・ピーの広報担当アラン・シェーンベルグ氏とダイレクト・マッチのセールス責任者クリスティ・ネラー氏は、コメントしなかった。

原題:Treasury Market’s $220 Billion Black Box Lures Citadel, Virtu(抜粋)

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