石油取引会社、原油の洋上貯蔵を検討-陸上タンク満杯で

  • ビトル:今は原油をタンカーで保有する「好機」の可能性
  • 取引各社は2009年に原油貯蔵で多額の利益を上げた

世界の原油供給があまりにも過剰となっていることから、英BPのボブ・ダドリー最高経営責任者(CEO)は、「スイミングプール」が年末までに満杯になるとの見通しを示した。

  ダドリーCEOは原油市場の見通しが弱気であることを嘆いているが、取引会社は利益を上げる好機につながる可能性があるとみている。つまり、超大型タンカーを一時的な洋上貯蔵施設として利用するのだ。

取引会社は「超順ざや」と呼ばれる価格構造を利用し、原油の洋上貯蔵によって利益を上げようとしている

  ビトル・グループやコーク・サプライ・アンド・トレーディング、グレンコアなどの取引会社のほか、BPやロイヤル・ダッチ・シェルなどの石油会社の取引部門はいずれも2008-09年に原油を洋上で貯蔵して多額の利益を上げた。洋上貯蔵のピーク時には北海やペルシャ湾、シンガポール海峡、南アフリカ共和国沖に数十隻の超大型タンカーが停泊していた。

  世界最大の独立系石油取引会社ビトルの幹部、クリス・ベーク氏は今週、取引各社が同様の戦略を再度検討していることを、これまでで最も明確に示唆した。

  同氏は10日、ロンドンで「一次的、二次的貯蔵施設はかなり満杯の状態だ。船主企業にとっては好機である可能性が高い」と語った。

  洋上貯蔵は原油市場がいわゆる「超順ざや」となった場合に利益につながる。順ざやの市場では現物価格は期先物よりも安くなる。貯蔵施設にアクセスのある買い手はタンクを割安な原油で満杯にし、価格のより高い先物を売却して利益を確定することができる。

原題:Oil Traders Look to Floating Storage as Onshore Tanks Fill (2)(抜粋)

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