AIGが取締役2人追加-アイカーン氏側近と資産家ポールソン氏

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  • 取締役は従来の14人から16人へと拡大する-AIG
  • AIGは増配と追加の自社株買いを発表-昨年10-12月は赤字

米保険会社アメリカン・インターナショナル・グループ(AIG)は11日、アクティビスト(物言う株主)のカール・アイカーン氏の側近とヘッジファンド運営会社を率いる資産家ジョン・ポールソン氏を新取締役に指名することで取締役会が合意したと発表した。アイカーン氏はAIGに事業分割を求めている。

  11日のAIGの発表資料によると、同社取締役会は14人から16人に増える。新たな取締役候補として推されたのは、ポールソン氏とアイカーン・キャピタルのマネジングディレクター、サミュエル・マークセーマー氏。

  この日発表された昨年10-12月(第4四半期)決算では純損失が18億4000万ドル(約2070億円)と、2四半期連続で赤字を計上。ピーター・ハンコック最高経営責任者(CEO)とダグ・スティーンランド会長はアイカーン氏を懐柔しようと努めている。アイカーン氏は昨年10月、同社が利益性目標を達成できなかったことを厳しく追及。また今年1月にはポールソン氏と共に、主に損害保険に事業を絞るよう圧力を加えた。アイカーン氏は1月にAIGが発表したモーゲージ保証部門やブローカーディーラー網など比較的小規模な事業を分離する計画は不十分であり、もっと大胆な改革が必要だと主張している。

 アイカーン氏は別の発表資料で、「われわれはより小規模かつシンプルにするのが良いと引き続き考えており、取締役会や経営陣と共に取り組むのを楽しみにしている」と述べ、多忙なスケジュールのため自分は取締役就任を辞退したと説明した。

  AIGの昨年10-12月(第4四半期)の純損益は1株当たり1.50ド ルの赤字。一部の投資損益を除く営業損益は1株当たり1.10ドルの赤字となった。ブルームバーグが調査したアナリスト16人の予想平均は0.91ドルの赤字。ハンコックCEOは50億ドル規模の追加の自社株買いと、四半期配当の14%増配も発表した。

  AIG株の通常取引終値は3.7%安の50.52ドル。年初来では18%下げている。決算は取引終了後に発表された。米株式市場の時間外取引ではニューヨーク時間11日午後4時36分(日本時間12日午前6時36分)現在、2セント安。

原題:AIG Names John Paulson and Icahn Ally Merksamer to Board (2)(抜粋)

(決算などを追加して更新します.)
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