ボーイング:787と747の会計手法めぐりSEC調査-関係者

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  • 焦点は787と747の長期の収益性に関するボーイングの見積もり
  • ボーイング株は前日比6.8%安の108.44ドルで終了、約2年ぶり安値

米証券取引委員会(SEC)は、米ボーイングの代表的旅客機である787ドリームライナーと747に関連するコストと販売見通しをめぐる会計処理が適切だったか調査している。事情に詳しい複数の関係者が明らかにした。

  調査が公になっていないことを理由に匿名を条件に話した関係者の1人によると、SECの調査は内部告発者からの情報を含んでおり、787と747の長期的な収益性に関するボーイングの見積もりが調査の焦点になっている。両機種は同社の最新技術の粋を結集した旅客機として知られているが、開発上の悩みの種にもなってきた。

  SECの調査の中心は「プログラムアカウンティング」として知られる財務報告手法。これによりボーイングは航空機製造における多額の初期費用を何年にもわたって分散することが可能になる。SECは航空宇宙産業でのプログラムアカウンティングの利用を幅広く認めてきたが、この手法は利益を均一にし、潜在的な損失を見えにくくする余地を過剰に提供し得るとしてこれを批判する向きもあった。

  ボーイングの広報担当者、チャズ・ビッカーズ氏は電子メールの資料で、「当社はこうした性質のメディアの問い合わせに関して通常コメントしない」と述べた。SECのジョン・ネスター報道官はコメントを控えた。

ボーイングの予測が焦点

  関係者によると、SEC当局者はまだ結論に至っておらず、立件を見送る可能性もある。関係者の1人によれば、この問題は複雑であり、企業がどのようにプログラムアカウンティングを用いるべきかをめぐる明確なルールも乏しい。

  プログラムアカウンティングは一般会計原則(GAAP)に完全に準拠しており、航空機メーカーは個別のジェット機に関する「プログラム」の継続期間にわたりコストと予想される利益を平準化することができる。この期間は数十年続く可能性があり、数百機または数千機の航空機販売を織り込む場合もある。

  このコストや販売予測はあくまで見通しであり、更新する必要がある。当該プログラムで利益が損失に追い付かないと判断された場合、その分が損失として記録されることになる。

  関係者の1人によると、SECはボーイングの財務諸表があまりにも楽観的な販売予測に基づいていなかったか調べている。また、製造コストが減少していくとの同社の見通しが実現するのかも調査対象になっているという。

  この数年、一部の航空宇宙担当アナリストはボーイングが787と最新の747の両方でコストを回収できるのかと疑問を投げ掛けていた。両機種は2011年にデビューが大幅に遅れていた。

  11日のボーイングの株価は前日比6.8%安の108.44ドルで引けた。終値ベースで2年余りぶりの安値。

原題:Boeing Said to Face SEC Probe of Dreamliner, 747 Accounting (2)(抜粋)

(第4段落以降を追加して更新します.)
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