米テスラ:16年の納車台数78%増加の見通し-時間外取引で株価急伸

  • 15年10-12月の1株損益は一部項目を除いたベースで87セントの赤字
  • テスラは2016年の納車台数を8万-9万台と予想

米電気自動車メーカー、テスラ・モーターズの株価が10日の時間外取引で上昇。同社は今年の納車台数が最大78%増加するとの見通しを示した。投資家の間では、同社の生産ペースをめぐる懸念が広がっていた。

  イーロン・マスク氏率いるテスラのウェブサイトに掲載された投資家向け書簡によると、2016年の納車台数は8万-9万台の見通し。これはアナリストの予想平均(7万6200台)を上回る水準。テスラ株は時間外取引で一時15%上昇し、164.90ドルを付けた。

  ガソリン安で電気自動車の販売が減少するとの懸念に加え、同社がスポーツ型多目的車(SUV)「モデルX」を大量生産できないかもしれないとの見方を背景に、テスラの時価総額から120億ドル(約1兆3600億円)余りが消失。同社は昨年9月にモデルXの納入を開始したが、年末までの納車台数はわずか206台にとどまった。テスラは今年4-6月(第2四半期)までに週1000台程度の生産が可能になるとの見通しを示し、ガソリン価格下落は受注ペースの抑制につながっていないと説明した。

  テスラはまた、低価格のEV「モデル3」を3月31日に発売し、来年の遅い段階で納入を開始すると発表。同社は約80カ所の販売拠点・サービスセンターをオープンし、急速充電スタンド「スーパーチャージャー」を300程度増設する計画も明らかにした。具体的な設置場所は示されていない。

  テスラが同書簡で公表した2015年10-12月(第4四半期)決算は、1株損益が一部項目を除いたベースで87セントの赤字となった。アナリストの予想平均では10セントの黒字が見込まれていた。10-12月期の損益(一部項目を除く)は1億1390万ドルの赤字で、赤字幅は前年同期の1620万ドルから拡大した。15年通期の損益は同じベースで2億9490万ドルの赤字。14年通期は2010万ドルの黒字だった。

  10日の米株式市場で、テスラ株は前日比3.1%安の143.67ドルで終了。今年に入り40%下げている。書簡は取引終了後に公表された。

原題:Tesla Jumps After Projecting Up to 78% Growth in Deliveries (1)(抜粋)

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