米国債:上昇、10年債利回りは一時約3年ぶり低水準-逃避需要

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11日の米国債相場は上昇。10年債利回りは一時、約3年ぶりの水準に下げた。世界的な金融市場の混乱が続いており、逃避需要から米国債を求める動きが強まった。

  10年債は6営業日続伸。商品価格は急落し、株式相場も世界的に大きく値下がりした。中央銀行が世界的な成長鈍化や物価の伸び悩みを改善させる力を失っているとの懸念から、米国債は今年に入り3.8%上昇している。この日は30年債入札(発行額150億ドル)で最高落札利回りが約1年ぶり低水準となったことを受けて、米国債相場は上げを縮める展開。

  CRTキャピタル・グループ(コネティカット州スタンフォード)の政府債ストラテジスト、イアン・リンジェン氏は「衝撃的ともいえる上昇が続いている」とし、「市場はかなりのパニックモードだ。米国債市場は単に他の資産クラス、特に株式と原油での動きに左右されるだけの展開なっており、債券独自のファンダメンタルズに基づいていない」と述べた。

  ニューヨーク時間午後5時現在、10年債利回りは前日比1ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)低下の1.66%。一時1.53%と、2012年8月以来の低水準を付けた。同年債(表面利率1.625%、2026年2月償還)価格は99 22/32。 

  先物トレーダーらは、年末までに利上げが実施される確率を11%として織り込んでいる。この算出は、次の利上げ後に実効フェデラルファンド(FF)金利が新たな目標レンジの中央になるとの仮定に基づく。

  三菱UFJ証券USAのシニア米国債トレーダー、トーマス・ロス氏(ニューヨーク在勤)は「中銀の政策手段が尽きつつあるとの懸念が広がっている」と指摘した。

原題:Treasury 10-Year Notes Gain as Global Equities Enter Bear Market(抜粋)

(第5段落以降を加え、更新します.)
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