円急騰予想が当たり過ぎ、モルガン・スタンレーが介入を懸念

更新日時
  • 円の対ポンド上昇見込む取引の推奨を取り下げ
  • ユーロは目先1.14ドルまで上昇する可能性

今年の円急騰予想があまりに的中したモルガン・スタンレーは、日本政府の介入を心配し始めた。

  円が9日に1年3カ月ぶり高値の1ドル=114円21銭を付け、同社が目安としていた114円に近づいたことで同社は、有望トレードの一つを取り下げた。円の英ポンドに対する上昇を見込む取引について、ハンス・レデカー、シーナ・シャー両ストラテジストは利益確定を勧めた。
 

  世界外為戦略責任者のレデカー氏と外為ストラテジストのシャー氏はリポートで、「日本の金融および財政当局からの口先介入の可能性がますます高まっている」と指摘した。「ただ、リスクに関して前向きになったわけではない。リスクに関する見通しは悪いままだ」と付け加えた。

  世界的な株価下落と世界の大手銀行の信用力低下に起因するリスク回避志向を背景に、円は今年に入って急騰した。円は年初来、ドルに対して4.8%、ポンドに対して6.7%上昇している。

  リポートによると、モルガン・スタンレーはユーロの対ドル上昇を見込むポジションへの転換も勧め、ユーロが1.14ドルまでの上昇する可能性があるとの見方を示した。円が急騰した後にトレーダーらが「円上昇見込みに類似のポジション」を模索するためだという。

  ユーロ高を見込むトレードは戦術的なもので、モルガン・スタンレーは長期的にはユーロにより弱気な見方を取っているとしている。

原題:Yen Gain So Strong Morgan Stanley Flags Intervention Concern (2)(抜粋)

(最終段落を追加します。更新前の記事は第2段落の目標水準を訂正済みです.)
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