米国民の怒り、予備選で広がる-大統領選の先行き不透明

米大統領候補指名争いの2戦目となるニューハンプシャー州の予備選が9日行われ、民主党はバーニー・サンダース上院議員、共和党は富豪のドナルド・トランプ氏が勝利した。民主党員は経済に不満を募らせ、共和党員は世界における米国の立場を懸念。両党支持者の間で上層部が支持するベテラン政治家を拒否する動きが広がっており、これが怒りを増幅させている。

  南イリノイ大学のポール・サイモン公共政策研究所のデービッド・イエプセン所長は、「右も左も有権者はまさに怒っている。本当に毒々しいも雰囲気だ」と話した。

  ニューハンプシャー州予備選の前日、ブルームバーグ・ニュースの親会社、ブルームバーグ・エル・ピーの創業者で株式の過半数を持つマイケル・ブルームバーグ前ニューヨーク市長は英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)とのインタビューで、米大統領選への出馬を検討しているかとの質問に対し「あらゆる選択肢を考えている」と語った。

MANCHESTER, NH - FEBRUARY

  国民の怒りがブルームバーグ氏が検討している2大政党以外からの大統領選出馬に有利に働くかどうかは不明だ。同氏はFT紙に対し「演説と討論のレベルがどうしようもなく陳腐に思え、激しい憤りと有権者への侮辱を感じる」と指摘した上で、米国民は「はるかに良い」扱いを受ける資格があり、3月初めの立候補に向けて仕事に取りかかる必要があろうと述べた。

  ブルームバーグ氏の計画に詳しい関係者が公に話す権限がないとして匿名でブルームバーグ・ニュースに述べたところによれば、イデオロギー色の強い候補者が2大政党の予備選に勝利するかどうかなどが、ブルームバーグ氏の判断の決め手となる。ブルームバーグ氏のスポークスマン、マーク・ラボーニャ氏はFT紙の記事についてのコメントを控え、「結果にかかわらず」ニューハンプシャー州予備選についてはコメントしないと述べた。

Source: Bloomberg)

  クイニピアック大学世論調査のアシスタントディレクターを務めるピーター・ブラウン氏は、「人々が現状に不満を抱いているのは明らかだ。不満が大きければ、大きいほど第3党の候補者の好機が大きくなる」としながらも、「われわれが民主、共和両党以外から大統領を選んだことはなく、米国が第3の候補を受ける入れる用意があるかどうかに関する良いデータはない」と指摘した。

  独立系候補者の候補届け出が最初に締め切られるのは、テキサス州の5月9日。他の州は全て6-9月に締め切りを設定している。

原題:Trump, Sanders Wins Not Seen as Clearing Way for Third Party Run(抜粋)

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