不安定な電力供給や複雑な手続き足かせ-鉱山会社、南アから次々撤退

  • 規制の確実性やコストの妥当性が必要:シバニェCEO
  • 資源生産大手40社のうち同国で操業を継続しているのは5社のみ

南アフリカ共和国は、金や鉄鉱石などの天然資源の世界有数の埋蔵国だ。しかし、それを採掘する際に直面する難問に対処しようとする企業は少ない。

  ストライキがしばしば発生し電力供給が不安定な上、鉱業関連規約の見直しに6年を要しているほか、国内の黒人株主による保有比率の義務付けをめぐっても議論が続いていることなどから、南アに対する投資家の信頼感が低下している。アフリカでは多くの諸国が同様の問題を抱えている。企業は撤退することによって意思表示をしている。世界最大の鉱山会社BHPビリトンは昨年、南アから撤退。資源生産大手40社のうち同国で操業を継続しているのは5社のみとなっている。

南アの鉱業株と世界の鉱業株の簿価に対する割合

  南アの鉱山からの金生産で最大手シバニェ・ゴールドのニール・フロンマン最高経営責任者(CEO)は、投資家らは「確実性や明確な規制環境を欲しており、企業は理不尽な要求や不当なコスト上昇にとらわれない環境を望んでいる」と指摘。「現在の環境では各社は操業や投資はできない」と指摘する。

  シバニェは3年前のこの時期に、南アでの事業縮小を望んだゴールド・フィールズからスピンオフ(分離・独立)した。

  英アングロ・アメリカンのジム・ラザフォード非業務執行取締役が、米モルガン・スタンレーのデータに基づいて昨年10月に実施したプレゼンテーションによれば、南アの鉱山業界は世界の鉱業株の4.4%を占めるにとどまっている。この割合は2000年の18%、1980年の47%から低下した。ブルームバーグが集計したデータによると、FTSE/JSEアフリカ鉱業株指数の簿価に対する割合は0.75と、ブルームバーグ世界鉱業株指数の1.03を下回っている。
  
原題:Red Tape and Power Struggles: South Africa Is Losing Miners (1)(抜粋)

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