【個別銘柄】MUFG続落、SMCや日写印高い-バンダイH急落

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10日の日本株市場で、株価変動材料のあった銘柄の終値は次の通り。

  三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306):前日比7.1%安の456.4円。日本銀行のマイナス金利政策をきっかけに金利の低下基調が続く中、同グループ傘下の三菱UFJ信託銀行は10日、最優遇貸出金利の長期プライムレートを年1.10%から年1.00%に引き下げると発表した。実施は12日からで、今後の収益への影響が懸念された。

  KDDI(9433):5%安の2921.5円。2015年4-12月期連結営業利益は前年同期比11%増の6724億円だったと9日に発表した。株価下落について、岩井コスモ証券の川崎朝映シニアアナリストは通期計画が据え置かれたことが嫌気されているようだと電話取材で指摘。発行済み株式総数の0.74%、金額で500億円を上限に行うとした自社株買いも、その大半は立会外での買い付けで、マーケット影響が限定されることもマイナスと受け止められたようだと分析した。

  SMC(6273):7.2%高の2万5155円。15年4-12月期連結営業利益は前年同期比10%増の1033億円だった。通期計画は1300億円で据え置き。大和証券では、業績安定感の高さが際立った決算と評価。アジアの動向に注意が必要だが、会社計画は保守的との印象は変わらないとし、投資判断「アウトパフォーム」を継続した。マッコーリー証券では投資判断を「中立」から「アウトパフォーム」に引き上げた。

  日本写真印刷(7915):14%高の2154円。9日に発表した10ー12月期連結営業利益は53億9700万円となった。クレディ・スイス証券では、デバイス事業の上振れと費用の低下で同証予想の42億円を上回る好決算と評価。1-3月期の為替前提を1ドル=115円 としても通期会社計画は達成確度が高いと予想した。

  バンダイナムコホールディングス(7832):12%安の2183円。16年3月期の連結営業利益計画を500億円から前期比24%減の430億円に下方修正した。市場予想は573億円。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では、アミューズメント機器の収益悪化は想定外、ネットワークコンテンツ利益の伸び悩みが判明し、第一印象はネガティブとした。

  SUMCO(3436):5%高の671円。16年1-3月期連結営業利益は前年同期比66%減の30億円の見通しと9日に発表。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は、決算発表前の株式市場では、価格下落と数量減少により赤字転落との懸念があったと指摘。価格下落が今後も続く可能性は否定しきれないが、一定の安心感を得られる計画だと評価した。

  島津製作所(7701):5.6%高の1733円。15年4-12月期連結営業利益は前年同期比51%増の222億円だった、と9日発表した。SMBC日興証券は10-12月期営業利益78億円は市場予想の62億円を上回りポジティブと指摘。収益性の高い液体クロマトグラフィーの売上構成比が上昇し、利益率の改善が進んでいるほか、新しい医療分野での売上高も堅調に拡大していると評価する。

  ヤマハ発動機(7272):5.4%高の1844円。営業微減益となる今期計画を9日午後に発表、同日の株価は18%急落した。クレディ・スイス証券では、前期営業利益の計画未達や今期見通しの前期比横ばい水準はネガティブサプライズだが、上振れ余地は残ると分析。決算説明会では意図的にかなり保守的な水準に据え置いたとの経営陣のコメントもあり、今回の横ばいの会社計画を額面通りに受け止めるべきではないとみる。

  シマノ(7309):8.7%安の1万6240円。9日発表した16年12月期の連結営業利益予想は前期比5.9%減の800億円だった。市場予想は936億円。前下期への生産前倒しなどが影響する。クレディ・スイス証券は、欧州以外で過剰在庫の懸念があると指摘した。

  太平洋セメント(5233):18%安の242円。16年3月期連結営業利益予想を660億円から前期比8.3%減の600億円に下方修正した。市場予想は651億円。国内セメント需要の減少などを勘案した。SMBC日興証券では、一時的な要因を含むが営業利益計画の減額幅がやや大きく、ネガティブな印象と指摘した。

  セイコーホールディングス(8050):11%安の451円。16年3月期連結営業利益予想を従来の160億円から140億円に下方修正した。電子デバイスやシステムソリューションの利益見通しを引き下げた。前期と比較した増益率は37%から20%に縮小する。

  荏原(6361):7%安の438円。4-12月期の受注高は前年同期比4.7%減の3464億円だったと9日に発表。同時に16年3月期の受注高見通しを5170億円から前期比3%増の5020億円に下方修正した。クレディ・スイス証券では、受注環境に減速感が台頭しており、印象はややネガティブと指摘した。

  堀場製作所(6856):6.1%安の3470円。16年12月期連結営業利益は前期比13%減の175億円を見込むと9日に発表、市場予想204億円を下回った。SMBC日興証券では、足元の円高傾向と半導体需要の減速を考慮すると、減益計画は必ずしも保守的とは言い切れないと指摘した。

  ダイキョーニシカワ(4246):3.8%高の1772円。15年4-12月期営業利益は前年同期比99%増の136億円だった、と9日に発表した。コスト低減などで日本セグメントが大幅増益だった。クレディ・スイス証券は第3四半期営業利益の52億円は市場予想を大きく上回る極めて良好な着地、と評価。マツダのスカイアクティブ比率上昇に伴う、高付加価値樹脂製品の拡販や収益拡大という構図自体は従来通りだが、足元のマツダの販売状況からみて、依然上振れ余地が残されているとみる。

  アサヒグループホールディングス(2502):8%安の3334円。9日に発表した16年12月期の連結営業利益予想は前期比1.4%増の1370億円と、市場予想の1449億円を下回った。JPモルガン証券では、酒類も飲料も想定ほどにはミックス改善効果が見込めず、国内市場は増益の積み上げが困難になっている印象と指摘した。

  日医工(4541):5%高の2656円。16年3月期の連結純利益予想を80億円から前期比67%増の110億円に上方修正したと9日に発表。韓国のバイネックス社の株式売却に伴う特別利益36億7800万円の計上などを反映した。

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