金価格上昇、勢い失う可能性-1980年以来最大の値上がりでスタート後

  • 春節が始まる前に急増していた中国の需要が鈍化へ
  • 金価格は1100ドルに下落する可能性:ブルームバーグ調査平均値

今年、世界で最も高いパフォーマンスを示している商品が上昇の勢いを失う可能性がある。

  ブルームバーグがアナリスト12人を対象に実施した調査では、8人が金価格は今月下落すると予想。春節(旧正月)が始まる前に急増していた中国の需要が鈍化するためと説明している。金は今年、1980年以来最大の値上がりでスタートした。予想価格を示したアナリスト7人の平均値に基づくと、金価格は1オンス=1100ドルに下落する可能性がある。金は8日、7カ月ぶりの高値である1オンス=1200.97ドルを付けた。

  金価格は年間ベースで3年連続で値下がりした後、株式下落と景気軟化を背景に安全資産の需要が高まったことから今年に入って上昇。中国では8日に始まるさる年を祝う春節を前に贈答品用の購入が拡大した。ただ、金宝飾品の世界需要の25%余りを占める中国の季節的な購入は例年、宝飾店が少なくとも1週間閉店する春節の連休中に落ち込み、価格の支持要因がなくなる見通しだ。過去10年間、月間ベースの金の平均価格が最大の上昇を示すのは1月で、2月には小幅に上昇、3月には下落している。

  ソシエテ・ジェネラルのアナリスト、ロビン・バー氏(ロンドン在勤)は「金市場は現物の購入を必要としており、中国との取引は既に鈍化しつつある」と指摘。「春節明けの週に中国での購入は事実上休止状態になると予想され、それが金価格に何らかの影響を及ぼすのはほぼ間違いないだろう。上昇継続のきっかけを見いだすことができない」と述べた。

  金現物相場は年初来で12%上げ、同期間としては24%高となった1980年以来最大の上昇率を示している。

原題:Gold’s Monkey Magic Seen Fading After Biggest Advance Since 1980(抜粋)

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