欧州株:ストックス600指数は8営業日ぶり反発、銀行株が上げ主導

10日の欧州株式相場は銀行株が急騰し、2013年以来の安値から反発した。銀行の信用力をめぐる懸念が後退した。

  指標のストックス欧州600指数は前日比1.9%高の315.19で取引を終え、8営業日ぶりに上昇に転じた。指数を構成する19業種では銀行株指数が最大の上昇率。ドイツ銀行が一部債券の買い戻し検討を関係者が明らかにしたことで10%高となったほか、コメルツ銀行が8.2%高。イタリアのインテーザ・サンパオロとポポラーレ・ディ・ミラノ銀行も大きく買われた。

  オールド・ミューチュアル・グローバル・インベスターズの欧州株責任者ケビン・リリー氏(ロンドン在勤)は「地合いがこれほど悪いときは、たいてい買いの好機だ」と指摘。「銀行株のバリュエーションは割安に見える。だが、信頼感の大きな危機を経験したばかりで、長期的な反発は依然として中銀の政策や全世界のマクロ指標に極めて左右されると思う」と続けた。

  この日は米連邦準備制度理事会(FRB)のイエレン議長が、金融市場の混乱の中で米当局は利上げを急がないと示唆。この発言を受けてストックス600指数は一時2.9%高まで上値を伸ばす場面もあった。先週の米原油在庫で予想外の減少が明らかになったことも相場を後押しした。

  このほか個別では、デンマークのビール会社カールスバーグが4%高。10-12月期の減益幅が予想より小さく、今年の増益見通しを示したことが材料視された。

  4カ月にわたりドイツ不動産会社ドイチェ・ボーネンの買収を画策したものの、買収に必要な株式を買い集められなかったと発表した同業のヴォノヴィアは4.9%高。ドイチェ・ボーネンは3.9%高で引けた。

原題:Deutsche Bank Spurs Lender Surge as European Stocks Rebound(抜粋)

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