オバマ大統領、4.1兆ドル規模の予算教書を提出-議会の反発必至

更新日時
  • 行政管理予算局長の公聴会は開催されない見通し
  • 米証券取引委と商品先物取引委の予算倍増を提案

オバマ米大統領は9日、歳出規模4兆1000億ドル(約470兆円)の2017会計年度(16年10月-17年9月)予算教書を議会に提出した。気候変動の抑制や、教育とテクノロジーへのてこ入れを目指すオバマ大統領の意欲を反映するとともに、大統領選の争点を方向付ける。

  予算教書では歳入が17年度に3080億ドル、歳出は1960億ドルそれぞれ増加すると見積もっている。オバマ大統領は企業の海外収入への課税見直しや高所得者向けの税制優遇策の一部撤廃を含む税法の改正を通じて、今後10年間に2兆6000億ドル確保することを目指す。

  オバマ政権も認識しているように、今回の予算教書のうちのほとんどは、共和党が多数を占める議会で早急に法制化されることはない見通し。下院と上院の予算委員長は予算教書が公表される前の時点で、ドノバン行政管理予算局(OMB)局長にオバマ大統領の優先事項を説明させるための通例の公聴会は開かないと発表していた。

  コルビス・MSLグループの予算アナリストで執行副社長のスタン・コレンダー氏は「これは大統領選を強く意識した文書であるため、共和党はオバマ大統領が提出したということで即座に拒否するのはほぼ確実だ」と指摘した。

  オバマ大統領が任期最後の1年間に取り組む多くの政策と同様、予算教書も自身のレガシー(政治的遺産)を強固なものにし、16年の大統領選での議論に影響力を与えようとするものだ。

  予算教書が公表される前から、ライアン下院議長を含む共和党議員らは予算教書について、歳出規模が大き過ぎるとして阻止する考えを表明していた。

  このほか、オバマ大統領は予算教書で、米証券取引委員会(SEC)と商品先物取引委員会(CFTC)の予算を今後5年間で倍増させることを提案した。

原題:Obama Reaches for Relevance With $4.1 Trillion 2017 Budget (1)(抜粋)

(市場関係者の発言などを追加して更新します.)
    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE