欧州債:イタリア国債が下落、独債とのスプレッド拡大-リスク回避で

9日の欧州債市場ではイタリアとスペインの10年物国債が下落し、ドイツ国債に対する利回り上乗せ幅(スプレッド)が拡大して昨年7月以来の大きさとなった。リスクが比較的高い資産が世界的に売りを浴びている。

  イタリア10年債利回りは昨年11月以来の高水準まで上昇。ポルトガルの10年債利回りは2014年10月以来の水準に達した。一方、ユーロ圏で最も安全とされるドイツ国債を求める動きから、同国の10年物利回りは一時、昨年4月以来の0.2%割れとなった。

  DZバンクの債券ストラテジスト、ヘンドリク・ロッデ氏は電子メールで配布したリポートで、「ユーロ圏周辺国の銀行セクターに関するリスクプレミアムと歩調を合わせて、国債スプレッドも急拡大した」とし、「現在のリスク回避の動きが比較的安全な資産の需要を主に支えている」と語った。

  ロンドン時間午後4時16分現在、イタリア10年債利回りは前日比2ベーシスポイント(bp、1bp=0.01%)上昇の1.70%。一時は1.77%と、昨年11月以来の高水準を付けた。 前日までの3営業日で24bp上げていた。同国債(表面利率2%、2025年12月償還)価格はこの日、0.21下げ102.755。

  ドイツ10年債利回りは2bp上昇し0.24%。4月29日以来の低さとなる0.19%まで下げる場面もあった。イタリア国債のスプレッドは一時156bpまで広がった。スペイン10年債利回りも2bp上げて1.78%。ドイツ国債に対するスプレッドは一時163bpに拡大した。

  ポルトガル10年債利回りは33bp上げ3.71%。一時は3.73%まで上げ、ドイツ債に対するスプレッドは350bpまで拡大。これは2014年1月以降では最大。

原題:Italy Bond Selloff Pushes Yield to 3-Month High Amid Equity Rout(抜粋)

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