IEA:世界の石油過剰供給見通しを引き上げ-OPEC増産で

  • 上期の過剰供給量は日量175万バレルとなる見込み
  • イランの石油生産は制裁解除後に回復、イラク生産量は過去最高

国際エネルギー機関(IEA)が9日公表した月報によると、世界の今年上期の石油過剰供給はこれまでの見積もりを上回りそうだ。石油輸出国機構(OPEC)加盟国のイランとイラクが生産を引き上げる一方、需要が伸び悩んでいることから、石油価格は一段安となるリスクが高まっている。

  IEAは上期の過剰供給が平均で日量175万バレルになると見込む。前月は150万バレルと予想していた。OPECがさらなる増産に踏み切れば、過剰供給はさらに悪化する可能性がある。イランが1月の経済制裁解除後に生産を拡大したほか、イラクの生産量は過去最高に達し、サウジアラビアも増産した。

  世界の石油需要については、IEAは昨年と今年を前回見通しに比べそれぞれ日量10万バレル下方修正した。今年は前年比で日量120万バレル増の平均9560万バレルとなる。欧州と中国、米国で需要が鈍化し、5年ぶりピークに達した2015年の160万バレル増を下回る伸びにとどまる。

原題:IEA Raises Estimate of Surplus Oil Supply on Higher OPEC Output(抜粋)

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