きょうの国内市況(2月9日):株式、債券、為替市場

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●日経平均900円超安、安全求め2年超ぶり下落率-円高加速、欧銀懸念

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  東京株式相場は大幅反落、900円以上下げた日経平均株価は約2年8カ月ぶりの下落率を記録した。景気の先行き懸念から世界的に安全資産への逃避が強まり、東証1部33業種は銀行や証券など金融株、輸送用機器や精密機器など輸出株中心に全業種が安い。為替は2014年11月以来の水準まで円高が加速、欧州一部銀行の経営に対する不安も浮上した。

  TOPIXの終値は前日比76.08ポイント(5.5%)安の1304.33、日経平均株価は918円86銭(5.4%)安の1万6085円44銭。TOPIXの下落率は昨年8月24日以来、日経平均の下落率は2013年6月13日(6.4%)以来の大きさだった。

  ちばぎんアセットマネジメントの奥村義弘調査部長は、「株も為替も通常動くところのバンドから外れたところに調整がきている」と指摘。多種多様な悪材料の浮上で、「手を出しにくい。割安感のある水準だが、リスク要因を考えると、リスク資産に対する投資意欲は削がれる環境」と話した。

  東証1部33業種の下落率上位は証券・商品先物取引、銀行、海運、輸送用機器、パルプ・紙、精密機器、電機、ガラス・土石製品、その他製品、その他金融。東証1部の売買高は31億7335万株、売買代金は3兆556億円。上昇銘柄数はわずかに27、下落は1904。ブルームバーグ・データによると、下落銘柄数の多さは過去最高。

  売買代金上位では三菱UFJフィナンシャル・グループ、三井住友フィナンシャルグループ、みずほフィナンシャルグループのメガバンク3社が52週安値を更新し、トヨタ自動車やソフトバンクグループ、ソニー、富士重工業、村田製作所、パナソニック、野村ホールディングスなどが大幅安。16年12月期は営業微減益を計画したヤマハ発動機は一時2割以上下げた。半面、東京ディズニーランド・ディズニーシーの入園料を値上げするオリエンタルランドのほか、クックパッドは逆行高となった。

●長期金利が史上初のマイナス、世界的金利下げ圧力-20年まで過去最低

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  債券相場は大幅上昇。長期金利は史上初のマイナスとなり、新発20年債利回りまで過去最低を更新した。景気減速懸念などを背景にした世界的な債券買いによる金利下げ圧力が国内債市場にも広がった。

  現物債市場で長期金利の指標となる新発10年物国債の341回債利回りは、日本相互証券が公表した前日午後3時時点の参照値より1.5ベーシスポイント(bp)低い0.02%で開始。午前にはゼロ%まで達し、午後の取引開始後にはマイナス0.005%を付け、一時はマイナス0.035%まで低下した。その後はマイナス0.025%に戻している。

  新発2年物の361回債利回りはマイナス0.245%、新発5年物の126回債利回りはマイナス0.255%と、ともに過去最低を更新。新発20年物の155回債利回りは一時0.715%と、1日に付けたこれまでの最低水準0.74%を下回った。

  UBS証券の井川雄亮デスクストラテジストは、「10年債利回りのマイナス化そのものは時間の問題だと考えていたので驚きはない。為替市場での円高もあり、日銀が3月まで金融政策決定を待てるかという議論もある」と話した。ただ、「マイナス金利が導入されるのは16日。ここまでは市場の準備も含めて日銀は動くことが難しい。その意味で向こう1週間は市場は神経質になる可能性がある」と言う。

  財務省が午後発表した30年利付国債(49回債)の入札結果によると、最低落札価格は107円15銭と、市場予想の107円10銭を上回った。小さければ好調なテール(落札価格の最低と平均の差)は36銭と前回の4銭から拡大。投資家需要の強弱を反映する応札倍率は3.04倍と前回の3.73倍から低下した。

●円全面高、対ドルで1年3カ月ぶり114円台-世界株安受けリスク回避

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  東京外国為替市場では円が全面高。世界的な株安を背景にリスク回避に伴う円買いが強まり、対ドルでは1年3カ月ぶりの1ドル=114円台まで円高が進んだ。

  午後3時40分現在のドル・円相場は114円80銭前後。115円台前半まで円高が進んだ前日の海外市場の動きを受け、朝方には麻生太郎財務相が「荒い動きが見られている」と発言。「引き続き為替市場の動きをよく注視していきたい」と述べたが、目立った反応は見られず、ドル・円は午前10時ごろに115円ちょうどを突破。日本株が下げ幅を拡大する中、正午すぎには一時114円21銭と2014年11月10日以来の円高値を付けた。

  しんきんアセットマネジメントの加藤純ポートフォリオマネージャーは、ドル・円はもう少し調整してから割れると思っていたが、「あっという間だった」と指摘。「世界的なリスクオフの流れがわっと押し寄せてきている」とし、「115円を割れたのはかなり心理的にも大きい」と語った。

  ブルームバーグのデータによると、円は前日に続き、主要31通貨全てに対して前日終値比で上昇。ドル・円は前日終値(115円85銭)から1円以上円高が進み、ユーロ・円相場は1ユーロ=129円台後半から一時128円28銭と先月27日以来の水準まで円高に振れた。

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