東芝の信用リスクが約7年ぶりの高水準-巨額損失見込みで

  • R&IとS&Pが格下げ
  • 電力・社会インフラの不採算案件の引き当てなどが収益圧迫

不正会計問題から巨額損失を見込む東芝の社債保証コストが、過去約7年間で最高水準に上昇している。

  CMAによると、東芝の5年物クレジットデフォルトスワップ(CDS)は、4日の決算発表で今期純損益が過去最大の赤字になるとの見通しが示されて以降、ほぼ2倍の水準に上昇している。これを受けて格付投資情報センター(R&I)は東芝を「BBB-」に格下げし、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)も長期会社格付けを「B+」に、長期優先債券を「BB」にそれぞれ引き下げた。

  東芝は今期(2016年3月期)の純損益見通しを7100億円の赤字に下方修正した。従来予想は5500億円の赤字。電力・社会インフラの不採算案件の引き当てや送変電・配電事業の資産評価減を行った。電子デバイス部門は在庫の評価減を行い、ライフスタイル部門でも収益の悪化やパソコンの海外法人清算費用を織り込んだ。3月末の株主資本は1500億円に減少する見通し。

  世界的にクレジット市場のリスクが高まる中で、マークイットiTraxx日本指数は年初来21bp(1bp=0.01%)上昇している。

    最新の情報は、ブルームバーグ端末にて提供中
    LEARN MORE