米リセッションの可能性、企業幹部はどうみているか-最近の発言から

  • 「極めて慎重であることが必要」とグラッドストーン氏
  • 「エネルギー安はリセッションにつながらない」とセイン氏

米国にリセッション(景気後退)が迫っているかどうかについて、企業幹部らはどのように考えているのだろうか。

  2015年10-12月(第4四半期)の米成長率は年率0.7%に減速。企業は世界的な景気鈍化に見舞われている。ブルームバーグが先月まとめたエコノミストの予想では、向こう1年間に米国がリセッション入りする確率は19%(中央値)と、13年2月以来の高水準に達していた。

  株価や原油価格が下落する中、企業幹部はアナリストや投資家との会合で経済見通しを示している。以下のコメントはブルームバーグがここ3週間の決算説明会や会議、会合から集めた。

◎CITグループのジョン・セイン会長兼最高経営責任者(CEO)

  「株式市場や原油相場の最近の動向を踏まえると、市場はリセッションが間近に迫っていることを示唆しているようだが、私はそう考えていない。エネルギー安はリセッションにつながらない。エネルギー部門自体は弱いが、米経済はなお成長を続けている」(2月2日)

◎ブラックストーン・グループのスティーブ・シュワルツマン会長兼CEO
  「市場の調整が幾分大きめになることは常にあり得るものの、当社は米国のリセッションを予想していない。世界の成長率は鈍化しつつあると考えており、その結果、当社のグローバルポートフォリオにおける特定のセクターや地域で減速が見られている」(1月28日)

◎イートンのアレグザンダー・カトラー会長兼CEO
  「今はいらいらするほど沈滞気味の状況で、『リセッション』という言葉がしばしば登場し得るが、これは事実に基づくというよりもっと感情的な問題だと考えている。今年の米成長率は再び2%台半ばとなる公算が大きい」(2月3日)

◎グラスキン・シェフ・アンド・アソシエーツのジェレミー・フリードマンCEO
  「米国や世界がリセッションに陥る可能性はそれほど高くない。つまり、市場が織り込んでいるのはずっと悪い材料だと考えている」(2月4日)

◎YRCワールドワイドのジェイミー・ピアソン最高財務責任者(CFO)
  「現在の市況からすると実際には産業部門がリセッションか少なくとも鈍化傾向に陥っており、すぐに状況が変わるとは思わない」(2月4日)

◎グラッドストーン・インベストメントのデービッド・グラッドストーン会長兼CEO
  「当社の見解では、現時点でわれわれはリセッション入りしつつある可能性があり、極めて慎重になり、新たな投資が確実に嵐を乗り切れるようにする必要がある」
  「力強い経済を示す兆候は何も見えておらず、リセッションに陥りつつあるという幾つかの兆しが示されている。米金融当局の動きと金融政策に引き続き注目している」(2月4日)

原題:Here’s What Executives Say About Possibility of U.S. Recession(抜粋)

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