米金融当局はマイナス金利導入の権限欠く可能性-10年のメモが示唆

米連邦準備制度理事会(FRB)のウェブサイトに先月終盤に掲載されたスタッフメモによれば、米金融当局はマイナス金利を導入する法的権限を欠いている可能性がある。

  1月29日に公表された2010年8月5日付のメモによると、超過準備の付利(IOER)を米金融当局に認めた法律では、利子を求める権限が当局に認められない恐れがある。その場合、金融当局は回避方法を見つけることができるかもしれないが、金利をゼロよりも押し下げるために必要な権限が制約されかねない。

  米景気減速についての懸念の高まりに伴い、将来の経済低迷時には米金融当局がマイナス金利導入を検討するかもしれないとの観測が広がっている。欧州中央銀行(ECB)など欧州の中銀や日本銀行がマイナス金利導入が可能である点を実証して見せたことも背景にある。

  だが、メモの執筆者は「マイナスのIOER導入には幾つかの実体的な法律上・実際上の制約が存在する可能性があり、その一部はゼロをほんのわずか下回るものであっても拘束力を持つ」と説明。「最も注目すべきなのは、連邦準備法がマイナスのIOERを認めるかは全く不明なことであり、この分野での連邦準備制度の権限を確定するにはスタッフによるさらなる分析が必要とされよう」と記していた。

  米金融当局にこの件で取材を申し込んだが、返答は得られていない。

原題:Fed May Lack Legal Authority for Negative Rates: 2010 Memo (1)(抜粋)

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