豪州、中国の牛肉消費ブームで恩恵-中産階級の旺盛な食欲満たす

  • 豪州産牛肉の中国向け輸出額、3年間で6倍に増加
  • 拡大する中国の中産階級、高品質な食品を好む

北京や上海のレストランでは、常連客らが牛肉の産地について質問するようになっている。

  それは、サム・バートンテイラー氏のようなオーストラリアの畜産業者が恩恵を受けていることの証しだ。拡大する中国の中産階級の旺盛な食欲を満たすため、同氏が出荷する食肉の量は過去最大に達している。

  豪州食肉家畜生産者事業団(MLA)のデータによると、豪州の中国向け牛肉輸出額は3年間で6倍に急増し、昨年は過去最高の9億1700万豪ドル(約750億円)に達した。輸出量はこの間に4倍余りに増え、輸出額は過去1年間で37%増加している。

  豪州の昨年の食肉輸出総額は鉄鉱石には及ばないものの、食肉輸出ブームは豪州が進めている鉱業頼みの経済構造からの転換が順調に進んでいることを示唆している。中国の需要急増を背景に鉄鉱石価格は2011年にピークに達した。今ではアジアの大国、中国の消費主導型経済への移行が牛肉価格を押し上げている。

  HSBCホールディングスの豪州担当チーフエコノミスト、ポール・ブロクサム氏は「各国がより豊かになれば食生活が変化し、高品質の食品が好まれるようになる。それが牛肉貿易をめぐる変化の大部分を占めていると思う」と説明。「増加余地はまだあると考えている。中国では今後、中産階級に移行する人が依然としてかなり多く、嗜好(しこう)は非常に速いペースで変化しつつある」と述べた。

原題:Beefing Up Down Under: Australia Enjoys New Boom in China Demand(抜粋)

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